内容説明
アメリカ統治下におかれた沖縄で「不屈」の精神を貫き、圧政に抵抗し続けた人物がいた。その名は瀬長亀次郎(一九〇一‐二〇〇一)。祖国への復帰と平和を求め、ジャーナリストとして、那覇市長として、国会議員として、民衆とともに闘った男は、沖縄の「戦後」をどのように見つめていたのか。現代によみがえる一級のレポート。アンコール復刊。
目次
1 ひしめき合う人口
2 経済の成長
3 農民のくらし
4 労働者と中小企業
5 基地の群像
6 人民のたたかい
7 琉球政府のからくり
8 祖国へ
著者等紹介
瀬長亀次郎[セナガカメジロウ]
1907‐2001年。政治家。1952年第一回琉球立法議員総選挙で当選。1956年には那覇市長を務めるが、1年後に追放される。1970年沖縄初の国政参加選挙で衆議院議員に当選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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二人娘の父
9
那覇空港に向かう機内で読了。タイトルどおりに、1950年代後半の沖縄の経済や政治についての詳細な報告である。政治的メッセージはあまり強くなく、淡々と数字を紹介するところに、逆にアメリカ軍支配下の沖縄の姿が鮮明になる。アメリカ資本による投資の話など初見の話もあり、さらに深めたい。2022/01/16
たいけい
5
2023年3月7日(火)読了。初読。数年前那覇市不屈館訪問の折に買い求めた。1959年初版。2017年15刷。ひしめき合う人口/経済の成長/農民のくらし/労働者と中小企業/基地の群像/人民のたたかい/琉球政府のからくり/祖国への全8章。統計の詳細な読み込みを通じて戦後14年間の米軍占領下の沖縄の庶民の生活の実態を報告している。無味乾燥な数字の羅列に見える統計表を著者の文章を通じて見直すと、米軍の沖縄統治がいかに厳しいものであったかが窺えた。同様の統計資料を比較することで日本復帰後の実態も判るかもしれない。2023/03/07
Hiroki Nishizumi
4
古典というべき本。当時は資料も少なかっただろうから参考になっただろうな。2020/07/14
みか
0
1959年に書かれたこのレポートは、本土復帰運動の最前線にいた著者の、祖国への熱い想いが伝わってきます。占領下にいる沖縄の人々の苦しみや悩みを、日常生活の面からとらえています。日々積み重ねられる「日常」という重みは、政治的な立場を越えて、訴えかける力を持っているのです。2006/06/08




