内容説明
「私は人間が同じ人間に対して特別な圧迫を加えたり不都合をするのを黙って見てはいられないのです」―17歳で故郷を出、雑誌『青鞜』に参加。弱者を抑圧する社会の矛盾をまっすぐに見すえた伊藤野枝(1895‐1923)は、大杉栄と共に憲兵隊に虐殺されるまで、嵐のごとく生を駆け抜けた。野枝の魅力を伝える創作・評論・書簡を収録。
目次
1 創作(東の渚;日記より;雑音―「青鞜」の周囲の人々「新らしい女」の内部生活(抄) ほか)
2 評論・随筆・書簡(新らしき女の道;書簡木村荘太宛(一九一三年六月二四日)
編輯室より(一九一四年一一月号) ほか)
3 大杉栄との往復書簡(伊藤野枝から大杉栄宛(一九一六年四月三〇日 一信)
伊藤野枝から大杉栄宛(一九一六年四月三〇日 二信)
大杉栄から伊藤野枝宛(一九一六年五月一日) ほか)
1 ~ 2件/全2件