出版社内容情報
昭和初期の小作争議が頻発した時代、農政官として出発した柳田は、農村の疲弊と農民の貧困を、都市との関係でとらえた。歴史や文化の全体をみつめ、具体的な希望として農民による協同組合運営を提言。現代においても示唆に富む一書。(解説=赤坂憲雄)
内容説明
昭和初期の小作争議が頻発した時代、農政官として出発した柳田は、農村の疲弊と農民の貧困を、農村内部の問題としてではなく、都市との関係でとらえた。田舎から都市への人の流入を歴史的にたどり、文化全体をみつめるなかで、具体的な希望として農民による協同組合運営や、地方都市間の連携を提言。現代においても示唆に富む。初文庫化。
目次
第1章 都市成長と農民
第2章 農村衰微の実相
第3章 文化の中央集権
第4章 町風・田舎風
第5章 農民離村の歴史
第6章 水呑百姓の増加
第7章 小作問題の前途
第8章 指導せられざる組合心
第9章 自治教育の欠陥とその補充
第10章 予言よりも計画



