出版社内容情報
サハラ砂漠に不時着した孤独な飛行士と、「ほんとうのこと」しか知りたがらない純粋な星の王子さまとのふれあいを描いた永遠の名作を、一九五三年以来、日本じゅうの読者を魅了してきた、内藤濯氏による歴史的名訳で。
内容説明
サハラ砂漠に不時着した孤独な飛行士と、“ほんとうのこと”しか知りたがらない純粋な星の王子さまとのふれあいを描いた永遠の名作。一九五三年以来、半世紀を超えて、日本じゅうの読者を魅了してきた、内藤濯氏による歴史的名訳。『星の王子さま』のスタンダード。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
76
オリジナル版を読んでから、岩波文庫版に「訳者あとがき」と「備忘録」があると知って、こちらも読んでみました。■訳者の「日本語に砕くよりも、原文を活かし切る日本語を探して歩く、そう、散歩するような気持ちでした」との弁になるほどでした。■作者の「私のふるさとは、私の子供時代である。ある一つの国が、私のふるさとであるように」と、訳者の作者評「いつまでも子供心を失わずにいる大人こそ正真正銘の大人であることを子供にも大人にも、知らせようとした」、それから 美智子妃とのエピソードが印象的でした ( ' ᵕ ' )(→続2017/12/25
けいご
64
ル・プチ・プランスの訳者の中で一番好きな本でした★多分内藤濯さんの心が沢山詰まっているからこんなにも心が動かされるんだと思います。ル・プチ・プランスが「星の王子さま」として日本で広まるにあたりなにかと問題もあったと思いますが、それでもこうして手に取れた事を自分は何故か誇りにさえ思えます★「星の王子さま」を日本に連れてきて頂いてありがとうございました!っと内藤濯さんもいるであろうB612を今宵の星から探して伝えようと思います★2020/12/12
tonnura007
47
砂漠に不時着したぼくは遠い星からやってきた王子様に出会う。王子様に羊を描いてほしいと頼まれるが、彼の求めるものを描けない。そうするうちにぼくは大切なものを思い出す。 非常に有名な作品だが手に取ったのは初めて。内容について少しは前情報があったがそれにしても難しい。 王子様が大切なバラと別れたのに地球で沢山のバラを見て泣いてしまうシーン、その後にキツネから「飼いならす」ことについて諭されるシーンは成程と感じた。 多分作者が伝えたいことの非常に僅かな一部を味わったのだと思う。時間が経ってから何度も再読したい。2024/05/10
sibarin♪
37
何十年も前(当時中学生)に読んだ時は正直よくわからなかった。飛行機不時着・ウワバミ・ワガママな薔薇・羊・バオバブの木・友達のキツネ・毒蛇というキーワードでしか記憶に残らなかった。今回改めて読んで 大人になって目の前のことだけに必死になってるんじゃないよ、と伝えたいのかと感じたけどやっぱりよくわからない。王子様の純粋さとキツネの哲学的な言葉はよくわかったけど。童話?哲学書?嫌いじゃないけど多分何回読んでも難しい…2021/05/23
nico
37
プラネタリウムでこの作品の言葉が引用されていて、衝動買い。訳者が違うことを知らず、目に付いたこちらを購入。有名な「かんじんなことは、目に見えない」という言葉は知っていたけれど、ストーリーは知らず。正直、難しい。「大人」になった今だから、あのバラが他とは違うこと、大切なことは目に見えないこと、王子さまが「へんなの」と言う大人の行動が理解できる気がする。あとがきから、この作品が戦争中に友人のために書いたと知って、それを踏まえて、終盤の別れから「ぼく」が帰還した後の話を読み返すと、また違った思いが胸に溢れた。2018/02/19