出版社内容情報
理論書か、批評か、告白か、創作か?――古今東西の引用と作家自身の恋愛体験が織りなす無類の書物に、詳細な訳注を付す。新訳。
内容説明
「この本は恋愛と呼ばれる情熱を構成するすべての感情の詳細で綿密な記述なのである。」理論書か、批評か、告白か、創作か―「結晶作用」の喩えでも知られ、古今東西の引用、作家自身の恋愛体験が織りなす無類の書物。上巻には第五十三章までを収録。新訳。
目次
第1巻(恋愛について;恋の誕生について;希望について;ザルツブルクの小枝;男女による恋の発生の相違について ほか)
第2巻(恋愛に見る諸国民―フランスについて;続・フランスについて;イタリアについて;ローマ;イギリスについて ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
💓
3
不自然さをまとってしまうことが恋愛において、やっぱり致命的なんだな、と思えた。前半は共感の嵐、後半はちょっとよくわかりませんでした笑 スタンダールさん、世が世なら勘違いラインを送るおじさんとかストーカーじゃん、と思った。2017/12/15
Harumi
3
恋愛の足しになるか、と読んでみた。どうやら恋愛指南本ではないらしい。恋愛とは、片思いも含めて誰もが経験することなので、むちゃくちゃ分かりやすかった。残念なのが、男性が書いた恋愛論であることと、時代が違うこと、だけれども言ってることは的を得てるかも。ただ、人間の精神は流動的なので、個人に対してこうだ、とは決め付け難いですよね。2017/07/17
葛
0
スタンダール著 1882 訳者:杉本圭子 2015年12月16日第1刷発行 発行者:岡本厚 発行所:株式会社岩波書店 印刷:三陽社 カバー:精興社 製本:中永製本 定価:本体1020円+税2024/09/14
飯田橋
0
恋愛の性質について深く分析した論文。ただ、科学的根拠があるのか、分類が本当に当てはまるのかは正直いって微妙だった。2024/02/18