岩波文庫<br> 註文帳・白鷺

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岩波文庫
註文帳・白鷺

  • 泉 鏡花【作】
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  • 岩波書店(2026/04発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003600641
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

守り神の鏡と殺し道具の剃刀を結節点に、吉原の男女の複雑な因縁が緻密に構成された「註文帳」。盂蘭盆の夜、雑司ヶ谷を舞台に芸姑小篠の哀切が語られる「白鷺」。花柳小説の傑作2編を収録。鏡花世界を彩る清方・春仙による挿絵も掲載。画文の融合を楽しめる。かなづかいを改め、版面を読みやすく改訂。(解説=吉田昌志)


【目次】

註文帳
 剃刀研
 十九日
 紅梅屋敷
 作平物語
 夕空
 点灯頃
 雪の門
 二人使者
 左の衣兜
 化粧の名残

白 鷺
 濡桔梗
 立姿
 女扇子
 鷹の一軸
 銀砂子
 懐中絵具
 二階の癪
 流動物
 後朝
 薄い蝶々
 火の接吻
 両方電話
 食箋
 無念
 虫籠
 廻舞台
 迷の辻
 なよ竹

  解説(吉田昌志)

内容説明

「聞きなせえ、今日だ、十九日というと不思議に一挺ずつ失くなります」―鏡と剃刀を結節点に、吉原の男女の複雑な因縁が緻密に構成された「註文帳」。新暦の盆の夜、霊となって現れた芸妓の哀切が語られる「白鷺」。花柳小説の傑作2篇を収録。鏡花世界を彩る清方・春仙による挿絵も豊富に掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

52
この本の花柳小説は怪談ともして読めるが、どこか寂寥としている。特に押し込めても募る慕情を秘めた遊女達は気高い。例え、泥水を啜っていたとしてもその奥ゆかしさ故に気高さを失わない逆説をその在り様で証明しているのだ。「註文帳」は何故か、19日に剃刀が一挺、なくなる不思議から始まる。そこには幕末動乱期に互いに敵方だった者達が恋仲になってからその事実が発覚したが為の心中未遂事件が根底にある。だが女は死に男は生き残った。その無念が親族に報いる凄惨さは目を覆いたくなる程。同時に冴え冴えとした剃刀の刃が頭から離れられない2026/06/20

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