出版社内容情報
はじめての読者にも、百戦錬磨の読者にも! 鴎外、漱石にウルフやカフカ―魯迅にボルヘス、小島信夫、林京子。作家たちがつむぐ人びとの夢や日常、運命の変転、滑稽と悲哀。東西の名作・異色作に、胸はずむ短篇小説コレクション。
内容説明
はじめての読者にも、百戦錬磨の読者にも!鴎外、漱石、ウルフ―あれっ、ボルヘスに魯迅、小島信夫、林京子もいる。作家たちが紡ぐ人の夢や日常、運命の変転、滑稽と悲哀。東西の短篇の森から名作・異色作・問題作を揃えました。好きな作品がきっとみつかる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浮草堂美奈
8
図書館で借りて。数年ぶりのアンソロジー読。おおー、そうきたか! という名作家揃いだが、魯迅以外全部初読で嬉しかった。色んな作家の短編をたくさん読める本なので、読書が苦手という方にもオススメできる。2016/09/25
KAZOO
5
岩波文庫のポケットアンソロジーの1冊目です。2冊目は「この愛のゆくえ」ということで先に読みました。今までにないアンソロジーで日本あるいは海外の著名な作者の短篇を選んでいますが、その選択眼はいままでにないものとかんじました。葉山嘉樹の「セメント樽の中の手紙」まであったり、カフカやボルヘス、フィリップなどもあります。贅沢な感じです。しかももっとすぐれているのは選者の解説には各作家の対比的な作品も紹介されていて、これを集めればまた面白いアンソロジーができます。今後これらのものを出してほしいと感じました。2013/06/06
gachi_folk
4
谷崎潤一郎の小さい王国は、ただただ哀しい。こんだけ多くの作家の作品を読めるってのはお得!2011/10/11
壱萬弐仟縁
3
夏目漱石の「自転車日記」や、カフカの「ある学会報告」を興味深く拝読。19世紀末に英国ではサイクリングブームという(p.103注記)。日本でも、健康志向で自転車通勤の人も増えてきたが、漱石の生きた当時は「遠乗」のことがサイクリングらしい。「人間万事漱石の自転車」のパロディーがユニークである。また、カフカの方は、とかく専門家だけが参加する学会というものを、猿と人間の関係を問い直すものに思えるが、元を辿れば似ている類だから、猿社会からも大いに学んでみたいこともある、と思った。2012/06/03
風来坊
3
題名で損しているけど、多彩な作品を収録した好アンソロジーだよ!2010/10/12