岩波文庫
ポケットアンソロジー 恋愛について

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784003500095
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

恋を始めるのは簡単だが継続させるのはむずかしい.いったい恋とは? 恋の諸相を論じた戦後恋愛論を精選.森瑤子,富岡多恵子,大庭みな子,倉橋由美子,瀬戸内寂聴,谷川俊太郎,遠藤周作,吉行淳之介,梅原猛,作田啓一,福永武彦,中村真一郎,椎名麟三,武田泰淳,円地文子,伊藤整,太宰治,坂口安吾,石川淳の一九人を収録.

内容説明

愛の歓び、恋の苦しさ―恋愛は人生の中で最も甘美で危険なものの一つであろう。恋愛と性の自由を謳歌する戦後日本の数多くの恋愛論の中から、恋愛の諸相を論じ、その本質に迫る傑作・問題作を精選。森瑤子から石川淳まで一九人の名手が語る恋愛論の饗宴。

目次

愛の鎖からどう抜け出すか(森瑤子)
アイスル・アイシナイ(富岡多恵子)
幸福な夫婦(大庭みな子)
愛と結婚に関する六つの手紙(倉橋由美子)
愛は幾度可能なのか(瀬戸内寂聴)
失恋とは恋を失うことではない(谷川俊太郎)
男性のドン・ファン的心理について(遠藤周作)
愛と性(吉行淳之介)
女性論に対する一つの視点(梅原猛)
性の隔離(作田啓一)
愛の試み(抄)―孤独/内なる世界/失恋/愛の試み(福永武彦)
恋は隷属ではない/処女論(中村真一郎)
現代の恋愛論(抄)(椎名麟三)
女について(武田泰淳)
見惚れ、気惚れ、底惚れ(円地文子)
近代日本における「愛」の虚偽(伊藤整)
チャンス(太宰治)
恋愛論(坂口安吾)
恋愛について(石川淳)
現代の恋愛論について(中村真一郎)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fantamys

2
お気に入りは谷川俊太郎の一章。2018/01/06

しゃいる

2
甘やかな文章を期待していたが、イデオロギーや精神や哲学者や抑圧や・・・なかなか硬派で革新な恋愛論ぞろい。2012/04/29

yuzi

1
“恋愛”を主題とした短文集。刊行されたのが平成元年。19名の書き手による“恋愛”論が1980年代から1940年代へとおよそ半世紀に及ぶ時間の中をさかのぼるように編集されている。刊行から30年近く経っていることもあり、今の感覚で読むとズレを感じる。少なくとも現在の恋愛観とはまた違う。それを感じ取れる一冊。『沈黙』と並行して読んでいたから、遠藤さんのが収載されているのは興味深かったし、伊藤整さんの作品は共感を覚えた。あとは太宰さんのが『人間失格』系の重い方じゃなくて『女生徒』系の軽い文章で面白かった。2017/04/19

駒場

1
伊藤整の文章が読みたくて借りた。伊藤整の「近代日本人の愛に対する誤解」を論じた文は勿論名文だったが、谷川俊太郎や坂口安吾、太宰治といった有名所の文章も読みやすく、それぞれに言っていることは全く違うのに、どれにも頷いてしまうような感じだった2010/12/16

咲蘭

0
この本は決して甘い恋愛について書いている訳ではない。至って現実的な書。2013/12/20

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