出版社内容情報
フランス文学は人間学であり,フランス文学とは即ちこの人間学の連続講演に他ならぬ,という発想から本書は執筆され三十年にわたって幅広い読者にむかえられてきた.この間にもむろんフランスではいくたの名著名作が刊行されている.そこでこのたび二○世紀の部を大幅に増補してアップ・トゥ・デイトな内容とした.
内容説明
フランス文学は人間学であり、フランス文学史とは人間学の連続講演に他ならぬという発想で本書は執筆され、30年間にわたって幅広い読者にむかえられてきた。このたび20世紀の部を増補改訂してアップ・トゥー・デートな内容とし、併せて全面改版をほどこした。
目次
1 中世期
2 16世紀
3 17世紀
4 18世紀
5 19世紀
6 20世紀
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
川越読書旅団
26
中世から20世紀までのフランス文学を歴史、思想的観点から解説する文学案内。フランス文学者である渡辺一夫先生が骨子を作り各専門の先生方が肉付けしただけに、端的、明瞭、安心感ある案内書となる。早速巣ごもり必至の年末年始に向けプルーストの「失われた時を求めて」全巻を準備。これを皮切りに来年はフランス文学に勤しみたく候。2020/12/26
きりぱい
10
「イギリス文学のそれは個人主義的であるのに対し、フランス文学の特質は、社交的で社会的な点である」ふむ・・。とりあえず名前と作品は出た程度なあっさり扱いの作家も多いけれど、中世から20世紀までの大体の流れが辿れたのはよかった。フランス作家たちの向かってきたところが何となく見えてくる。2010/05/17
Saiid al-Halawi
7
名前通り。名も知らなかった人多数。まだ読んでない人多数。2014/12/29
シモネッタ
6
フランス文学は人間学であり、フランス文学史とは人間学の連続講演に他ならぬと。はじめの一冊に!2018/06/20
lune
6
フランス文学を年代ごとに整理して把握するのによい書。解説も平易な文章でするすると読める。 著者渡辺一夫氏曰く「フランス文学は人間学である」2013/07/04