出版社内容情報
カリスマがいなくなった後も、支配は続いていく。その支配を支えるものは何か。ウェーバー没後に編集された『経済と社会』のうち、『支配の社会学』として知られてきた部分を全集版に基づき訳出。支配の前提と諸構造を経済との関連で論じたテクスト群である。関連論文のほか、詳細な訳註や用語解説、索引を付す。(全二冊)
内容説明
カリスマがいなくなっても、支配は続いていく。何が支配を支えるのか。支配の前提と諸構造を経済との関連で論じたテクスト群のうち、カリスマと教権制をめぐる部分を収録。付録として関連論文のほか、詳細な訳註や用語解説、索引を付す。
目次
カリスマ
カリスマの組み替え
カリスマの維持(および規律)
国家と教権制
付録1 レジティメイトな支配の三つの純粋類型
付録2 国家社会学の諸問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
91
ウェーバーの「支配について」の後半で、「カリスマ」「教権制」について述べられています。昔読んだ時よりもはるかに読みやすくわかりやすくなっています。節ごとに小項目ごとに分けられています。カリスマについては「カリスマの組み替え」という個所が過去のカリスマが登場してきて性格がかなり変わってきたことなどが述べられています。用語の解説と訳者によるあとがきがかなり参考となっています。2024/05/15
逆丸カツハ
31
うむ。全貌を把握したとは言えん…(汗)人間の社会の仕組みは昔からあるものは、ずっと昔からあるのだなぁ。テクノロジーが発達しても人間は発達していない、知識や常識の発達は人間性の成長を意味しない…。2025/10/12
bapaksejahtera
16
第一次大戦後に執筆、没後に刊行された「経済と社会」のうち「支配の社会学」として知られた部分を、文庫二冊に分けて刊行した新訳。本巻はカリスマ支配等を述べる。昔古い本を理解半分で読んだが、本書は原著を項立て再構成、各種注釈や索引があって実に判り易い。晩年の著作らしく、所謂プロ倫等主要論文の縮略的な記述(ルター派ではなくカルヴィン派である理由を含め)や、本書の付録も含め理解を助ける「重複」もあり有難い。米国訪問の後という事から、同地のキリスト教宗派等への好意的な評価が興味深い。日本関連記述の引用源も今回判った。2025/12/22
Ex libris 毒餃子
11
IとIIを合わせて読んでみて良かったです。後半は特に宗教社会学の毛色が強い。ヴェーバーの研究の集大成となっていると感じた。2024/12/03
ぷほは
11
とにかく議論に収まっている歴史の射程がえげつない。副題から想定される古代~中世の事例を軽々と飛び越え、たとえばヘンリー・ヴィラードの「ブラインド・プール」(52頁)が合理的経営とカリスマ的商売の対立事例として登場し、父リッケルトの名簿所持がカリスマと官僚制の対立としての、ドイツ自由思想家党の分裂の要因として例示される(94頁)。さらには植民や軍隊編成に変わる合理的運営の最新事例としてテイラーシステムが言及される(124頁)。歴史家に収まらない、同時代に対する感度の高さがこの人を社会学の巨人たらしめている。2024/01/28




