岩波文庫<br> 住宅問題

岩波文庫
住宅問題

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  • サイズ 文庫判/ページ数 155,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003412923
  • NDC分類 365.3
  • Cコード C0136

出版社内容情報

普仏戦争後におけるドイツ産業の飛躍的大発展にともなう「住宅難」.その解決策として登場したふたつの方法,すなわち小ブルジョア社会主義およびブルジョア社会政策の不徹底性を痛烈に批判し,資本主義的生産方法そのものの廃絶なくしては根本的には解決できないことを明らかにした論争書.社会問題に対するマルクス主義批評の代表著作.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nemorální lid

2
マニュファクチュアと小経営から大工業への過渡の時期、産業革命において必然的に発する問題こそが「住宅難」である。この問いを解くために小ブルジョワ社会主義やブルジョワジー社会主義の出した答えをエンゲルスは指摘し、また本質を暴露している。そして住宅問題の基底を根本的社会的なるものと把握した故、解決法もまた根本的社会的な道程のみが選ばれねばならないとした。これこそが「社会革命」である。 最終的にプロレタリア独裁を説くなど過激的な面も見受けられるが、住宅難と言う問いにここまで直線的に答えたことこそ意味があると思う。2018/03/05

SQT

0
「借家人と家主の関係は労働者と資本家の関係ではない」肌感覚として納得できない。家の個人所有を可能にすると、企業から離れられなくなって搾取がより横行するというのも、わからなくもないが、かと言って「住居を持たないこと」を自由として賛美するのは奇妙に映る。人は場所経験とともにアイデンティティを構築するのであって、要はそれも下部構造。根こぎ感を人に植え付けるのは違う、そこはバランス感覚が必要になってくるような?ただ実際には、資本主義を打倒しなければ解決できないものなのかもとは思わなくもない。でも改善努力は必要2016/11/09

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