出版社内容情報
ジャーナリストのウォルター・バジョット(1826-77)がイギリスの議会政治の動きを分析し、議院内閣制のしくみを描き出した古典的名著。イギリス国制を、国民の崇敬の念をかき立てる「尊厳的部分」と、実際に統治をおこなう「実効的部分」にわけ、それぞれの機能を斬新な視点から考察する。上巻では、内閣、君主、貴族院、庶民院を扱う。全2冊。
内容説明
国王・内閣・議会はこうやって動く―議院内閣制のしくみを活写した19世紀政治論の古典。待望の新訳。
目次
第1章 内閣
第2章 君主
第3章 君主(続き)
第4章 貴族院
第5章 庶民院
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
44
本書はイギリスの議会政治や議院内閣制について分析した古典である。上巻では内閣・君主・貴族院・庶民院という個別の要素について分析し、それぞれを「尊厳的部分」と「実効的部分」に分けている点に特徴がある。内閣や庶民院が「実効的部分」の中心であり、内閣と庶民院の密接な関係を重要視しているが、貴族院も外交や長期的視野に立って庶民院に再考を求める点では「実効的部分」があるとしている。また国制の本質を理解できない大多数の人びとにとって、君主の「尊厳的部分」は重要であると指摘するなど読むべき価値のある本だと思う。2023/05/22
ヒデアキ
2
大英帝国の時代のイギリスの政治システムの分析を通じて議院内閣制・立憲君主制の要諦を論じた本。上巻は内閣・君主・貴族院・庶民院の在り方について論じている。時代背景故にアメリカの大統領制・フランスの帝政との比較、普通選挙制度の可否、中産階級台頭の影響などに言及している点が非常に興味深い。訳が優れており非常に読みやすい。2025/01/03
Ymwsb
2
訳のおかげか、前提知識に欠ける私でも読みやすかった。2023/12/09
sk
2
とても面白い。今となっては新しさは感じない。2023/07/30
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