出版社内容情報
戦後日本の憲法体制を理解するのに欠かせない基本文書を集め,解説を付した.市民必携のハンディな一冊.
日本国憲法
前文
第一章 天皇(第一条―第八条)
第二章 戦争の放棄(第九条)
第三章 国民の権利及び義務(第十条―第四十条)
第四章 国会(第四十一条―第六十四条)
第五章 内閣(第六十五条―第七十五条)
第六章 司法(第七十六条―第八十二条)
第七章 財政(第八十三条―第九十一条)
第八章 地方自治(第九十二条―第九十五条)
第九章 改正(第九十六条)
第十章 最高法規(第九十七条―第九十九条)
第十一章 補則(第百条―第百三条)
大日本帝国憲法
パリ不戦条約(戦争7棄ニ関スル条約)
ポツダム宣言
降伏文書
日本国との平和条約
日米安全保障条約(日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約)
解 説(長谷部恭男)
索 引
英文 日本国憲法
長谷部 恭男[ハセベ ヤスオ]
解説
内容説明
日本国を知るには、まずは憲法を読まなくてはならない。現在の憲法体制の成り立ちとその骨格を理解するのに欠かせない基本的な文書を集めた。日本国憲法のほか、英文日本国憲法、大日本帝国憲法、パリ不戦条約、ポツダム宣言、降伏文書、日本国との平和条約、日米安全保障条約を収録。詳細な解説を付す。市民必携のハンディな一冊。
目次
日本国憲法
大日本帝国憲法
パリ不戦条約(戦争抛棄ニ関スル条約)
ポツダム宣言
降伏文書
日本国との平和条約
日米安全保障条約(日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約)
1 ~ 4件/全4件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
89
結構憲法についての小冊子などが出ているのですが、この岩波文庫版で出されたということで再読してみました。憲法条文はわかっているので長谷部さんによるこの解説が非常に参考になります。大日本帝国憲法やポツダム宣言、降伏文書、日米安全保障条約なども収められており手元に置いておくのもいいのかと思いました。2019/02/15
藤月はな(灯れ松明の火)
70
日本国憲法を収録。読んでみるとシンプルな文章で構成されていたのですね。同時に婚姻は異性である事を予め、想定している事や日本国籍を持っていない外国人に対しての保障が確約されていないのではないかと思わせる所には引っかかります。他にも大日本帝国憲法、パリ不戦条約、ポツダム宣言、降伏宣言、日米安全保障条約なども収録。2019/06/09
Koning
37
日本国憲法に帝国憲法、パリ不戦条約、ポツダム宣言、降伏文書、日本国との平和条約、日米安全保障条約、と英文日本国憲法を合わせた文庫。手軽にポツダム宣言と降伏文書、サンフランシスコ条約に安保条約を確認できるのはよろしいんじゃないかと思う。殊に前文の英文はぜひお読みになるとよろしいかと(邦文前文より意味が分かりやすいと思う)2020/03/13
あや
22
憲法記念日の今日、ぜひ読みたくて積読の山から引き抜いて読む。あらためて日本国憲法は素晴らしい。決して戦争を簡単にできる国にするために変えてはならないとあらためて思う読書であった。国民のあらゆる権利を保障してくれている。そもそも国民は今30年賃金が上がらず物価高で生存の危機に晒されている方も多い。子供食堂、フードバンク、これらは昭和の一億総中流時代にはなかった。25条の生存権、まずこれを政治は守ってほしい。読書の楽しめる健康的で文化的な生活を全ての国民が保障されますように。2024/05/03
しんすけ
16
自民党政府が改憲勢力を結集して2020年までには変更を計画しているのが現日本国憲法である。 どこが改憲勢力の気にくわないのかを考えるために改めて読んでみることにした。 前文には下記が観える。 「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法はかかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する」2019/10/21