出版社内容情報
一九世紀半ば、気体は自由に飛び回る分子からなるとの想定のもと、気体運動論の発展が始まった。気体は熱力学に支配され、気体を構成する分子は力学に支配される。本書においてボルツマンは、熱力学と力学とを互いに関係づけるものとして気体運動論を展開する。下巻では、統計力学の理論的な基礎づけも試みられる。
内容説明
『気体論講義』は19世紀後半のボルツマンの気体論研究の集大成であるが、それは同時に、20世紀の現代物理学の出発点でもあった。(下巻解説より) 物理学の歴史を画するボルツマンの主著全2冊。
目次
第1章 ファン・デル・ワールスの理論の基本
第2章 ファン・デル・ワールスの理論の物理的議論
第3章 気体論にとって有用な一般力学の命題
第4章 多原子分子気体
第5章 ヴィリアル概念によるファン・デル・ワールス方程式の導出
第6章 解離の理論
第7章 多原子分子気体の熱平衡に関する命題の補足
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