出版社内容情報
200インチ望遠鏡の計画が始まって6年,反射鏡の巨大ガラス盤も出来,その準備は着実に進められる.だが,建設地の選択,ガラス盤の輸送,望遠鏡の取付けなど,残された課題は多く,人々の努力は並大抵ではなかった.(全2冊完結)
内容説明
200インチ望遠鏡の計画がはじまって6年、心配された反射鏡の巨大ガラス盤もようやく出来、ヘールを中心に巨人望遠鏡建設の準備は着実に進められる。しかし、建設地の選択、ガラス盤の輸送、望遠鏡の取り付けなど、残された課題は多く、科学者、技術者をはじめとするひとびとの努力は並み大抵のものではなかった。
目次
第3部 巨人望遠鏡の建設(紙上望遠鏡;サンディ大佐;百万ポンドのガラスと鋼鉄;パロマー;西へ、西へ ほか)
第4部 航海の開始(巨人望遠鏡の胸に抱かれて;科学と一般市民;星をたずねて;大空に向かって)
後日物語―一九四八年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうず
3
200インチ望遠鏡の建造にまつわる物語を通して、なぜ人は心理を探求せずにはいられないのかということへの漠然とした回答を試みた本、だと思う。読み物としてはあまり面白いとは思えなかったような気がしたが、ひとつの事業を成功させるために払われる多大な時間と努力の結びつきには、ただ圧倒された。2013/05/18
ノボ
2
「200インチ望遠鏡の計画がはじまって6年、心配された反射鏡の巨大ガラス盤もようやく出来、ヘールを中心に巨人望遠鏡建設の準備は着実に進められる。しかし、建設地の選択、ガラス盤の輸送、望遠鏡の取り付けなど、残された課題は多く、科学者、技術者をはじめとするひとびとの努力は並み大抵のものではなかった。」(表紙より) ガラス盤の輸送を取り巻く、最新のテクノロジーに湧く群衆たちの歓呼。これは普遍的なものであり、またマルケスの小説をも思わせた。2012/08/10
mikkii☆
0
とにかく、もっと光を!もっともっと光を!!のために、ひたすら模索し、技術を極め、発想豊かに、若者を積極的に採用し、遠く遠く先を見据えて、まさに命をかけた偉人たち(しかもひたすら研究熱心で謙虚!)の姿に、なんども胸があつくなりました。宇宙から見れば人間なんて・・なんてセリフは出てこないけど、深遠なる宇宙の冒険者たちはきっと、そんなふうになにかを超越した姿勢で取り組んでいたことでしょう。そしてなによりも、ヘール博士の情熱、人望、未来を見据える力に感動しました!2017/05/12
-
- 電子書籍
- 【単話売】泣かせた責任とってくれ 14…