出版社内容情報
本書はボエティウス(480頃‐525頃)が,叛逆罪に問われ,パヴィアの牢獄において処刑されようとする直前に書いた名著で,ギリシアの哲学思想を経糸とし,自らの悲痛な体験を緯糸として理性によって俗情を克服し,徳と善との中に安心の境を求むべきことを力説し,全篇にプラトン的ストア的香気が漂い,古代哲学の倫理学的美しさを示す.
本書はボエティウス(480頃‐525頃)が,叛逆罪に問われ,パヴィアの牢獄において処刑されようとする直前に書いた名著で,ギリシアの哲学思想を経糸とし,自らの悲痛な体験を緯糸として理性によって俗情を克服し,徳と善との中に安心の境を求むべきことを力説し,全篇にプラトン的ストア的香気が漂い,古代哲学の倫理学的美しさを示す.