出版社内容情報
現代イギリスを代表する思想家であり,活動的な平和主義者として活動し続けたバートランド・ラッセル(1872-1970)が,結婚と性道徳の諸問題を,個人のレベルから,夫婦,家族,国家,国際社会のレベルにわたって情熱的に論じたロングセラー.既刊の『ラッセル幸福論』『ラッセル教育論』とともに,ラッセルの人間観を伝える三部作.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Ex libris 毒餃子
11
原題が『Marriage and Moral』であることに注目した場合、結婚にまつわる社会制度とそれに関する道徳についてに論じていることに気づく。いかんせん、当時の常識や社会状況にもとづいていたり、優生学が学問的正当性があったりした背景があるが、それでも当時の「結婚」概念が変遷していく過程がわかったのが良い。2025/02/22
CCC
5
万葉集読んだ直後に中世以前には求愛の歌は皆無に等しかったとか言われると開いた口がふさがらないけれど、色々偏見から脱して倫理観を構築しなおそうという努力は認めたい。でもやっぱりこの人も「キリスト教の世界」と「それ以外の世界」という感覚に生きている人という感じがする。それから、優生学を考えながらも、それ以上に重要そうな年齢、栄養、ストレス等の環境条件への考えは薄いし、アジア人に対してはともかく、黒人への当たりがきつい。「~人論」的な見方も強すぎるような。2015/11/11
のりのりお
1
結婚という行為が社会に及ぼす影響、動物にもある結婚後のオスとメスの存在、性教育を隠して恥ずかしい行為として伝える弊害、宗教の価値観による性、売春する事で生まれる見下す格差、改めて知性だけに頼る社会システムも問題だと思った2019/08/31
ゆで卵/yuki
0
自分がこういう種類の本を読んだことがないからかもしれないけれど、革新的なものが結構あった気がする。試験結婚とか2011/01/12
yaa
0
結婚という制度が誕生した背景、意義を人類学・宗教・生物学的に考察した本。現代社会においては、著者が唱える子供を育てるという意義に加えて、老後の生存があると考える。近年、夫婦別姓とかパートナー制度を唱える勢力が台頭しているが、彼らにこの本を読んでほしい。結婚は人類歴史上、一瞬たりとも美しさの単一結晶であったことはなく、その時代の結婚の意義を叶えるため、人間という醜い存在が契約によって互いを縛るものでしかない。ロマンチストが作り上げた結婚生活の偶像によって、より結婚生活が悩ましいものになっている。2022/05/14
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