出版社内容情報
その名声に反しフロイド(1856‐1939)の著作を読んでいる人は多くはない.本書は日常生活に起る種々なる精神病理学的現象すなわち種々の失錯作業を,精神分析学的方法によって究明した代表的著作であるばかりでなく,著者の学勲を記念すべき精神分析の宝典であり,また人間性への認識について示唆するところ甚大なる名著である.
内容説明
度忘れや言い間違い、思い違い、迷信には、どのような心理メカニズムが働いているのか。さまざまな偶発症状の背後に隠された意味を解き明かす。
目次
第1章 固有名の忘却
第2章 外国語の忘却
第3章 名及び「言葉の配置」の忘却
第4章 幼児期記憶及び隠蔽記憶
第5章 話し損ひ
第6章 「読み損ひ」と「書き損ひ」
第7章 印象及び企図の忘却
第8章 掴み損ひ
第9章 症候行為と偶然行為
第10章 「思い違ひ」
第11章 複合失錯作業
第12章 定命論―偶然の信念と迷信―種々の観点
感想・レビュー
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- 和書
- くっすん大黒 文春文庫