出版社内容情報
書名の示しているごとく,哲学の本質を論じ「哲学とは何であるか」の問いに対して答えようとするものである.ディルタイによれば世界と人生との謎を普遍妥当的に解決しようとするのが哲学の要求である.序論に次いで「哲学の本質を規定するための歴史的手続」「精神的世界に於ける位置からみられた哲学の本質」の二部よりなる.
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
10
旧字体。世界と人生の関係とは? 実に困難なテーマをディルタイは果敢に解析する。哲学は 諸科学の百科全書(傍点40頁)。コントは、諸科学の完結としての社会学を含めて、相互の体系的歴史的依存による諸科学の内的関係の体系として、実証哲学を叙述(41頁)。ディルタイは、ラスキン、トルストイさへも、体系的哲学と何等かの関係をもつてゐるという(56頁)。詩人は、生命に自由に身を委ねるものだという点に於いても、真の人間である(98頁)。自由な詩をスラスラ書けるのは喜び。 2014/01/31
Yuki
0
復刊に伴い、再購入。