岩波文庫
西洋哲学史 〈下巻〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 364,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003363621
  • NDC分類 130
  • Cコード C0110

出版社内容情報

著者はそれぞれの哲学者の言葉で簡明にその学説の内容を語らせるという形を借り,諸学説の根本思想を巧みに要約する.しかも大哲学者の紹介には多くの紙数を費し,プラトン,アリストテレス,カント,ヘーゲルなどの説は,大部な哲学史におけるよりもこの小著により詳しく記されている.西洋哲学の歴史を知るにきわめて適切な本.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

歩月るな

7
ヘーゲル派のシュヴェーグラー(1819−57)による哲学史の後半。デカルトからスピノザ、ホッブス、ロック、ヒューム、ヴォルテールら、カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルまで。 当然19世紀の後半以降は彼の目に移ることはなかったのだけれど、まあ明治〜あたりの文学にちょいとさしはさまれるあれやこれやの根っこの部分にある色々の考え方がこんなところから芽吹いたんだろうとかいう参考のために。もちろん全然解らないし、当時もわかった気になっているだけの可能性だってあるのだから、まあ難しかったなぁという感じに落着する。2020/06/21

Ex libris 毒餃子

5
フィヒテ、シェリング、ヘーゲルの内容が濃いのは致し方ない。それを目的として読んでも良い。2020/09/19

itosan04

5
かなり古い刊行だけど全く古びない、どこか新しささえするのが古典のいいところだと思う。シュヴェーグラー西洋哲学史の下巻は、デカルトからロックヒュームを経てカントそしてヘーゲルまで。このまま教科書でもおかしくないほど整理された記述で読みやすい。扱われてる一人一人は思想の巨人ばかりだから読書しがいもあるし何か読んで儲かった気になった。2016/04/26

シン

5
上巻より一層深く理性とは、精神とは、感覚とは、と追究している。そのため、下巻の内容を理解するのは難しい。しかし、難解な用語があってそれをわかりやすく説明されれば、私でも理解咀嚼できるのではないだろうか。西洋の哲学は、神の証明、神と自分との関わりの証明とも言えると思う。というのも、本書で紹介されているほとんどの哲学者が神を証明しているからである。私たちにとっては、馴染みの少ない存在で文化の違いがよくわかる。個人的にはカントの理論がおもしろかった。完全には理解できなかったが、ほかの哲学者に比べ綿密な気がした。2012/07/10

トッド

4
❶デカルト→スピノザ➡神は悟性も意志も持たない→観念論3⃣と実在論2⃣(経験論、感情論、唯物論)。❷実在論★ホッブス➡無神論。人を動かす要因→自己保存…最も賢明な人を必然的に道徳的行為へ強制される。ロック➡認識論。ヒューム➡因果概念批判。❸観念論★ライプニッツ➡スピノザの逆。❹カント➡①我々は現象を認識するに過ぎず物自体を認識しない。②経験のみが認識の範囲であり無制約的な学に物に関する学は存在しない。③認識が経験という自分に課された限界を踏む越え超越的となろうとすれば、大きな矛盾に巻き込まれる。ヘーゲル迄2022/02/08

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