出版社内容情報
『意志と表象としての世界』を著したショーペンハウアー(一七八八―一八六〇)の『余録と補遺』から、生と死をめぐる五篇を収録。人生とは意志=欲望が満たされぬ苦しみの連続であるが、自殺は偽りの解決策として斥ける。皮肉と遊び心に富んだ人生観察家による珠玉の哲学的散文。新訳。
内容説明
『意志と表象としての世界』を著したショーペンハウアー(1788‐1860)の『余録と補遺』から、生と死をめぐる5篇を収録。人生とは意志=欲望が満たされぬ苦しみと満たされた後の退屈の連続であるが、自殺は偽りの解決策として斥ける。皮肉と遊び心に富んだ人生観察家による珠玉の哲学的散文。新訳。
目次
われわれの真なる存在は死によって破壊されえない、という教説について
生存の虚しさについての教説への補足
世界の苦しみについての教説への補足
自殺について
生きようとする意志の肯定・否定についての教説への補足
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/a707f2a0-566d-440b-9a79-eba15d79cf8c 2025/06/14
ときのことだま
0
ショーペンハフアーはヘーゲルの著書を「意図的に分かりにくくして権威を装っている」と言ったそうだが、この本も決してわかりやすくはない。自殺はダメだと生きる希望を語るわけではない。自殺は罪(法的、宗教的など)ではない、と言われればそのとうりで、「賤民的に頑迷なイギリス」では19世紀半ばまで、自殺は犯罪(埋葬不可や財産没収)だったことに驚く。自殺肯定論のようにも読めるが、この悲観主義者は、自殺は救いでなく「生の意志」の別のかたちだという。否定しているのだ。よくわからない哲学論は「ナマな生」には響かない。2025/09/17
亀
0
理解は2~3割程度。解釈ネットでみようと思う。そして再読。しかし、厭世的なのは理解したが、ハウエル 本当にこう思ってるのか疑問に感じてしまう。素晴らしい自然の景色、感動させられる人々、なのにあまりに厭世的。2025/08/18