出版社内容情報
『意志と表象としての世界』を著したショーペンハウアー(一七八八―一八六〇)の『余録と補遺』から、生と死をめぐる五篇を収録。人生とは意志=欲望が満たされぬ苦しみの連続であるが、自殺は偽りの解決策として斥ける。皮肉と遊び心に富んだ人生観察家による珠玉の哲学的散文。新訳。
内容説明
『意志と表象としての世界』を著したショーペンハウアー(1788‐1860)の『余録と補遺』から、生と死をめぐる5篇を収録。人生とは意志=欲望が満たされぬ苦しみと満たされた後の退屈の連続であるが、自殺は偽りの解決策として斥ける。皮肉と遊び心に富んだ人生観察家による珠玉の哲学的散文。新訳。
目次
われわれの真なる存在は死によって破壊されえない、という教説について
生存の虚しさについての教説への補足
世界の苦しみについての教説への補足
自殺について
生きようとする意志の肯定・否定についての教説への補足
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ののたま
18
全体を理解することはできなかったが、この世は地獄で、我々はそこで苦しみ生きながら、同時に他者を苦しめ得る。そのため、他者を共に苦しみ生きる者として思うことが必要という考えは良かった。▲再読、精読が必要2025/10/04
Generaltamago
1
何で生きるかの疑問にヒントを与えてくれる良本2026/01/23
saeko h
1
私が生きる今という、現在という実在性の形式。 世界は自由な意志である。 というがその自由が曲者のように感じる今日この頃。 自由として選び取るものや選ぶ意志も、今のこの環境において現在ゆえであるから。意志の現在。 一方で肉体でない永遠性についても。 生は苦でもあるがそれでも自殺は解決ではない。意志ある存在を貫く。死の肯定、否定いずれの側面も人間の知性では認識不可能なのだから。 生への意味を探して読んでみたけれど、結局は自ら探し出すしかないよね。2026/01/09
おぃちゃん
1
本全体の感想より、細かく分割して読んでいくと多くの事が理解出来たと感じる。 宗教的に自殺の捉え方、新旧聖書の違い、ジェンダレスに対して海外と日本との熱の違いのヒント、自分自身の幸せと不幸せの感じ方のヒントなど。 タイトルとは違う趣旨かも知れないが、誕生から死ではなく、自殺(死)から見た生への道筋。それだけで違った捉え方が増える感覚だった。2026/01/04
mana
1
訳者解説を読んで、ショーペンハウアー自身が経済的に恵まれていた一方、求めたものは得られないという葛藤の中で生きてきた人だからこそ、こういう思想を持ったのかと納得。本著も決して明るくはない、むしろ人生を苦と捉えた悲観的な内容だが、しかし自殺を肯定しているわけではない。なぜなら、死は意志の終わりでなく、苦からの解放でもないからだ。死を越えた存在の想定は、輪廻の思想にもつながるように感じた。東洋思想の影響を受けているためか、彼自身の持つ人間臭さのためか、ショーペンハウアーの思想には納得できる部分も多かった。2025/12/27




