出版社内容情報
トマス・アクィナス(1225頃 - 1274)は、中世を代表する哲学・神学者。生涯を賭けた集大成が『神学大全』。聳え立つ壮大なゴシック大聖堂に例えられる通り 読者を仰がせた。全体から人間、神、キリスト論を初めて精選。叡智の構築物への扉を開く。2は人間論から「法」論と「恩寵」論を収める(全四巻)。
内容説明
中世を代表する哲学者、トマス・アクィナスが生涯を賭けた集大成『神学大全』。壮大な神学の殿堂はくみ尽くせない叡智の宝庫。神論、人間論、キリスト論の全三部から思索の核心を精選。2は人間論から「法論」と「恩寵論」を収め、1と2の索引も付す。(全四冊)
目次
第90問題 法の本質について
第91問題 法の多様性について
第92問題 法の効果について
第93問題 永遠法について
第94問題 自然法について
第95問題 人定法それ自体について
第96問題 人定法の権能について
第97問題 法の改変について
第98問題 旧法について
第99問題 旧法の規定について
第100問題 旧法の倫理的規定について
第106問題 新法と呼ばれる福音の法―それ自体における考察
第107問題 新法と旧法の比較について
第108問題 新法の内容について
第109問題 恩寵の必要性について
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yasunori Hosokawa
2
全4巻予定の2冊目。意外と面白くスラスラ読めました。法とは何か、という話から、永遠法、自然法、人定法の議論、旧約と新約の法について語られますが、最後に恩寵がこれらの法の完遂に必須であることを強調している部分が印象的でした。自分の偏見ではこういうのはルターなど宗教改革以降の思想で、トマスなどの中世ヨーロッパではもっと理性的というか、人間側から正しさ、真実に接近できると考えていたと思い込んでいたので意外でした。2024/03/20
鏡裕之
1
人間は堕落するゆえ神の恩寵がなければよくはならない、というキリスト教のベースがよ~くわかると同時に(いい意味で)うんざりする1冊。2024/02/23
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