出版社内容情報
原題は「有と本質とについて」.存在者のあらゆる形態における本質を研究しようとしたもので,本訳書解題にあるように,トマス・アクィナス(1225頃‐1274)青年期の形而上学の最初の光彩であり結晶である.すなわち彼の偉大な形而上学全体系のエッセンスであり,厖大な諸著作への序説をなすものである.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
10
旧字体。本日取り上げている本は100頁強の文庫が多い。種の本質は、人間なる名称によつて言ひ表はされ、人間は、ソクラテスに就いて述語される(28頁)。本質と乖離してゐては個の認識の原理とはならぬ(80頁)。本質を見抜くことができない時代に、あえて、本質を問うのは重要なことであると思った。2014/01/31
有沢翔治@文芸同人誌配布中
4
本来なら『神学大全』を読みたかったのですが、図書館になかったので割とすぐ読めそうな『形而上学叙説』を借りてきました。この本の狙いはどうやら ・存在と本質によって何が意味されるのか ・存在と本質は、どのように見出されるのか ・諸概念との関係 について考察するらしいです。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/50778330.html2009/01/11
ごとう ひろし
0
恰度と本書に一回だけ登場する丁度は同じ読み、すなわち「ちょうど」で合ってるのだろうか。。。2025/02/11