出版社内容情報
毒杯をあおぎ刑死するその日、ソクラテスは集まった弟子たちとともに「魂の不死」をめぐる探究に挑戦する。魂はいかにして肉体の死を超えうるのか。魂のあり方は人間の生き方にいかなる意味をもつのか。イデア論の豊かな可能性を切り開きつつ、主著『国家』へと続くプラトン哲学の代表的対話篇。文字を大きくし新解説を加えた改版。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フンフン
5
プラトンの著作はほとんど読んだつもりだったがパイドンは未読だった。ここで言っている自殺禁止論、人間は神が与えた牢獄の中にいるのであり、そこから逃げ出してはいけない、というのはキリスト教の自殺禁止論と同じだね。プラトンはキリスト教神学に大きな影響を与えたんだから当然と言えば当然だけど。あと魂の不死の証明、人間は生まれる前に「等しさ」とかのイデアを知っている、これは生まれる前に魂があったことの証明だというのは生まれる前に胎内で頭脳ができるせいだ。だから人間は言語を習得できるのだ。2025/08/22
-
- 和書
- 小津安二郎作品集 〈1〉