岩波文庫<br> ビゴー日本素描集

岩波文庫
ビゴー日本素描集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 226p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003355619
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0171

出版社内容情報

浮世絵に魅せられて明治十五年に来日,十八年間滞在して明治の日本人の生きる姿を執拗に追い求めたビゴー(一八六〇―一九二七)の素描は,四十数冊の版画集と百数十冊の雑誌としてのこされているが,ここには,鹿鳴館から花街まで近代日本の原風景がぎっしりつまっているといえよう.正編には六十点,続編には九十数点のスケッチを収録.

内容説明

浮世絵に魅せられて来日したビゴー(一八六〇‐一九二七)は、卓抜な諷刺画を数多くのこした。明治中期の日本を描いた貴重なドキュメントでもあるその中から、代表作「日本人生活のユーモア」シリーズを中心に六〇点のスケッチを収録。詳細な年譜・小伝等を付す。

目次

東京・神戸間の鉄道
兵士の一日
芸者の一日
娼婦の一日
女中の一日
ビゴー小伝(清水勲、クリスチャン・ポラック)
ビゴー年譜
ビゴー紹介のあゆみ

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinupon

74
当時の風俗や世相を反映した写実的な版画ですね。楽しめました。2018/02/28

Koning

34
明治期の日本の姿を絶妙なタッチで描いたビゴーの日本人生活のユーモアからのよりぬき。デフォルメの具合もいいし、鋭い観察眼が見て取れて明治の風俗がよく分かるというか本当日本好きだったんだねぇ。というのがよく分かる。目線がいいんだよねぇ。うん。2015/01/02

川越読書旅団

29
フランス人風刺画家ビゴーの素描集。素描としてのクオリティの高さもさることながら、当時の日本の様子を的確に伝えつつ、ユーモアや皮肉の片鱗が垣間見られる傑作の数々に感動すら覚える。勢い続編も購入。2021/09/04

たまきら

25
中学生の頃、このひとの風刺画が教科書に載っていたなあ。けれども彼の背景は知らなかった。印象派が脚光を浴び始めたパリで浮世絵に惹かれて日本にやってきた20歳の青年画家が、当時の日本知識層に与えた影響は大きかったろうなあ。素描の面白さだけでなく、その素描の裏にある好奇心やフェティシズムににやり。この部分を控えて絵画へ重きを置けばゴーギャン並みに注目されたかな?いやいや、なかなか面白い人生だったろう。フランス人の盲目的な日本の文化への情熱は、今もある気がする。2018/07/28

天の川

15
調べ物のついでで、再読。歴史教科書の風刺画とはまた違うスケッチ集。鉄道・兵士・芸者・娼婦・女中のそれぞれの一日。特に、鉄道は1等から3等の客室による乗客の描き分けが面白い。写真館での写真しかなかった時代。ビゴーのクールな観察眼と画力が当時の人々の生活をリアルに伝える。特に女性について。それぞれの絵の解説によって、生活や物価など詳しく知ることができ、興味深い。治外法権が撤廃されると、ビゴーは日本を去らねばならなくなる。明治政府の欧化政策をちゃかしたりした風刺画は不平等条約の下だからこそのものかと、納得。2012/10/31

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