感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
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クックは島民との闘争で母国に帰還できなかった(261頁)。巻末追補によると、クックも船を戻すことにし、そこでひと悶着もふた悶着もあって、現地民族との関係は厳しいものであった。盗みに入る島民に厳刑(274頁)。クックはハワイで亡くなったのだった。島民から殺されたのは冒険家にとってどんな心境なのかと思える。それが本望なのか? 310頁の地図では、クック死後の経路が書かれている。世界の異文化との接触は大事だが、観光を含めて、現地の人たちを怒らせてしまうのは謙虚さを失った、彼らへの配慮が少し不足していたのだろう。2013/03/08