内容説明
一七七四年四月、三たびタヒティを訪問。王への公式訪問に向かったクックたちを迎えたのは、予期せぬ、完全武装した兵を満載した三〇〇〇艘を越えるカヌーの大艦隊…。その後、さらにトンガ、ニューカレドニアなど、南太平洋の島々へ。
目次
三度目のタヒティ
オタヘイテ島の変貌
ウァヘイネとライアテアを視て
再びトンガへ
ニュー・ヘブリディーズ諸島
ニュー・ヘブリディーズ諸島のまとめ
ニュー・カレドニア
ニュー・カレドニア概観
ノーファク島からニュー・ジランドへ
ティエラ・デル・フエゴ
喜望峰まで
セント・ヘレナとアセンション
アソーレス諸島
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
6
巻末地図をよくみると、ミクロネシア、メラネシア、ポリネシアでは領域的にはポリネシアが最大のようである(390‐1頁)。この本をみていると、局所的な地図を出されてもどの地域なのか、すぐに見出すことはできない。日本人にとって世界が違う距離感も、時間差もあるためだろうが。エロ的な話では12章のニュー・ヘブリディーズ諸島に、男は帯とペニス・ケース、女性はペティコートを履き、膝下まで垂れ下がっている。装身具は男女共。ニュー・カレドニアの住民は体格は均整がとれて礼儀正しい(232頁)。巻末のトンガのカヌーはシャープ。2013/03/08
yagian
0
キャプテン・クックの第二回航海が終了。鉄器を持ち込んだトンガ諸島に、8か月後再訪するとカヌーの大艦隊に遭遇したという記述が非常に興味深かった。それまで石器でカヌーを作っていたとすると、生産効率が圧倒的に違うのだろう。そして、鉄器の導入がトンガの社会・経済のあらゆる側面に大きな影響を与えたのは間違いない。2015/05/24