出版社内容情報
アジアの大半と東欧諸国は,13世紀,勇猛なタタール民族に蹂躙され,動乱のるつぼと化した.ここに一代の英雄ジンギス汗は,強力な軍隊を率いて縦横に活躍し,ついに一大帝国の建設を成しとげた.ドーソン(1779‐1851)の本書はこのジンギス汗の事蹟から元末にいたる蒙古の盛衰を説き,その構想と資料の豊富さによって今なお水準を抜く名著である.
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
17
オゴタイは、窩闊台(16頁)と表記されるように、 人名の読み方からして難解。 虐殺だの、屠殺とあるので冒頭は野蛮な記述(103頁付近)。 1283年クビライは日本に第二の艦隊を送りて前回の戦敗を 償んことをを望めり(272頁)。 日本遠征軍は1286年にも未だ出発せざりき(274頁)。 クビライをして日本遠征断念の決心を為さしめたる重なる事情は、 20年來タルタリーの帝国を争へる海都の威嚇的態度に在りき(275頁)。 こんな感じで、日本も出てくるので、そのあたりは確認した。 2014/03/25
金吾
7
ジンギスカン以降の歴史が記されています。日本人として元寇がどのように書かれているのかに興味がありましたが、あっさりと書かれていました。世界最大の帝国を通史としてまとめており、時間はかかりましたが読んで良かったです。2020/09/06