出版社内容情報
「見べき程の事は見つ、今は自害せん」――。史上は目立たぬ平知盛を、滅亡の「運命」にあらがい、壇ノ浦の終末を見届けるや「からから」と笑う魅力的な人物として描き出す本書は、「年代記」を原点に成長してゆく平家物語と時代の心性を自在に論じ、深い感動を与える。掌篇六篇と共に、歴史家の透徹した眼差しを伝える。
内容説明
「見べき程の事は見つ、今は自害せん」―。史上は目立たぬ平知盛を、滅亡の「運命」にあらがい、壇ノ浦の終末を見届けるや「からからと」笑う魅力的な人物として描き出す本書は、「年代記」を原点に成長してゆく平家物語と時代の心性を自在に論じ、深い感動を与える。関連する掌篇六篇と共に、歴史家の透徹した眼差しを伝える。
目次
平家物語(運命について;『平家物語』の人々;『平家物語』の形式;合戦記と物語;むすび―『平家物語』とその時代)
付論(一谷合戦の史料について;預所と目代;「院政期」という時代について;『愚管抄』の面白さ;永積氏の「方丈記と徒然草」を読んで ほか)



