岩波文庫<br> 平家物語 他六篇

個数:

岩波文庫
平家物語 他六篇

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年05月24日 17時11分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003343630
  • NDC分類 913.434
  • Cコード C0121

出版社内容情報

「見べき程の事は見つ、今は自害せん」――。史上は目立たぬ平知盛を、滅亡の「運命」にあらがい、壇ノ浦の終末を見届けるや「からから」と笑う魅力的な人物として描き出す本書は、「年代記」を原点に成長してゆく平家物語と時代の心性を自在に論じ、深い感動を与える。掌篇六篇と共に、歴史家の透徹した眼差しを伝える。

内容説明

「見べき程の事は見つ、今は自害せん」―。史上は目立たぬ平知盛を、滅亡の「運命」にあらがい、壇ノ浦の終末を見届けるや「からからと」笑う魅力的な人物として描き出す本書は、「年代記」を原点に成長してゆく平家物語と時代の心性を自在に論じ、深い感動を与える。関連する掌篇六篇と共に、歴史家の透徹した眼差しを伝える。

目次

平家物語(運命について;『平家物語』の人々;『平家物語』の形式;合戦記と物語;むすび―『平家物語』とその時代)
付論(一谷合戦の史料について;預所と目代;「院政期」という時代について;『愚管抄』の面白さ;永積氏の「方丈記と徒然草」を読んで ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

64
元が新書なだけあり、平家物語の人々や構造がわかりやすく説かれている。本編中ではあまり目立たぬ知盛という人物を例に挙げて、当時の人々が運命という抗い難い流れを感じつつもそれに如何に向かい合うかという部分が秀逸。またこれまでは賢人とされていた重盛に人間としての重みが無いという否定的評価を与えつつ、人間臭い清盛との対比なども面白く読める。他にも平家物語各巻の始めが年号から始まる年代記だと改めて教えられる等、読んでいて得る事多し。ほとんどのエピソードを知っている為、未読の平家物語。今度こそ通読したくなりました。2023/04/27

syaori

63
『平家物語』を。保元・平治物語と同様三巻だったらしい『平家』が、どうして現在の形となったのか。作者は、それは東国や西国の蜂起が中央の大きな政治変動の環に転化していく内乱の規模と傷手と思い出によるもので、貴族や武士や僧といった多様な階級の人々が「宇治川先陣」等の合戦譚や「小督」に代表される王朝的な物語として自分の体験を増補してゆくことで、この時代を「客観的に反映した」、無常の世を生きる人間の凄まじさと哀れさを、生の面白さと豊富さを描く作品となったのだとしていて、また違った面から『平家』の魅力に近付けました。2025/01/29

藤月はな(灯れ松明の火)

62
「平家物語」を既読の人には物語を思い出しながらも楽しめるし、再読に駆られるのではないでしょうか。また、未読の人にとっては手引きともなれる一冊です。庶民にも語られる物語として残した作者と語り継がれる事を見越しての企みについての推察。滅びの運命を見通しながらも受け入れる平重盛。一方で当時としてはみっともないとされていた人間としての生に執着する平清盛との対比。木曾義仲への都人の辛辣な評の一方で最期へは簡素な描写にしたことによって浮かび上がる作者の思い入れなど、新たな視点で「平家物語」を読み返したくなりました。2023/01/22

nagoyan

13
優。古代・中世史家の石母田による古典文学論。1957年岩波新書「平家物語」に数編の論文を加えたもので、「平家の群像」の著者高橋が解説を加えている。今日なお石母田説が学術的に通用するかは門外漢の知るところではないが、「平家」の語り口のユニークさ、一見雑多に見える各挿話を貫く構造から、時代に特徴的な意識を剔出するその手際は、まるで上質なミステリーのようでさえある。筆致は奥床しく思われるほど慎重であるが、それは学問的な誠実さの現われであって、威勢のいい無鉄砲な論断が蔓延る現在の出版物とは全く違う。2023/03/31

史縁

2
平家滅亡の運命を自覚し無抵抗で受け入れる平重盛、平家滅亡の自覚すらない楽天家の平清盛、運命に抗い最後は受け入れる平知盛と、平家の3人の人物の対比が面白かった。 歴史学の石母田正氏の著作ということで難読を覚悟していたが、ベースは新書ということもあって文章はうまく読みやすい。2024/09/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20360664
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品