岩波文庫<br> 中世的世界の形成

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岩波文庫
中世的世界の形成

  • 石母田 正【著】
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  • 岩波書店(1985/09発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 467,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003343616
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0121

出版社内容情報

東大寺庄園の,十―十六世紀の歴史を綿密に分析した著者は,「人間が生き,闘い,かくして歴史を形成してきた一箇の世界」を見事に再構成した.古代的支配者=東大寺,それに抗争しては蹉跌・敗北を繰り返す人々.これらはまた著者が直面した暗い谷間の日本社会そのものに他ならぬ.中世史学の最高傑作の一つ. (解説 石井 進)

内容説明

東大寺庄園の、十‐十六世紀の歴史を綿密に分析した著者(1912‐86)は、「人間が生き、闘い、かくして歴史を形成してきた一箇の世界」を見事に再構成した。古代的支配者=東大寺、それに抗争しては蹉趺・敗北をくりかえす人々。これらはまた著者が直面した暗い谷間の日本社会そのものにほかならぬ。中世史学の最高傑作の一つ。

目次

第1章 藤原実遠(所領の成立;経営と没落;領主と東大寺)
第2章 東大寺(黒田庄の成立;古代的論理;二つの法)
第3章 源俊方(家系;武士団の成立;中世の敗北)
第4章 黒田悪党(古代の再建;中世的世界;終末)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

64
伊賀・黒田庄の平安~鎌倉の変遷を追うことで中世の形成を見てゆく本。同地の歴史を辿ることで、農村の発達や領主の誕生等により現実に即さなくなった律令法の頽廃と形骸化、その批判と反省により生れる新しいものを追ってゆきます。源平の争乱に際し同地を支配する東大寺の禁を破って御家人となる武士に象徴される如く主体的な個人が成長し、それにより広範な庶民、国民層が成長してくることが中世なのだと作者は言う。作者が同地の歴史から抽象する、旧構造の摂取や妥協、対立と克服から新しい時代が兆す過程を見ていくのは大変胸躍る体験でした。2025/06/24

佐島楓

41
難しかった・・・。私が中世史を苦手にしているせいもあるからだけれど。2016/04/08

chanvesa

22
今となっては…な内容も含む(マルクス主義的社会発展史観や、中世のルネサンス化など)。しかし骨の一つが統治の観点であることが興味深い。黒田悪党の失敗から、東大寺に潜む亡霊としての古代を蘇らせる危機感を見出だす背景に、「悪党はそれ自体としては無秩序のなかから何物も学ぶことも成長することも出来ない(398頁)」ことがある。石母田さんの緊迫感は、「古代の復活」の危惧という検閲スレスレの思想が生み出した。「倫理性、規範性を見出すことができない(156頁)」頽廃したゾンビのような「古代」的支配はもう死滅しただろうか。2015/01/03

Toska

21
言わずと知れた古典的名著。伊賀国黒田庄というミクロな一地方を定点観測することで大きな時代の流れを掴んでいく手法は今でも古びていないし、グランドセオリーに目を奪われがちな唯物史観の欠を補う堅実な研究でもある。これを著者33歳の時、しかも在野の立場で書き上げたというのが凄すぎる。石井進の「解説」は必読。本書が誕生した経緯自体がすでに歴史であるとしか言いようがない。2024/11/12

壱萬参仟縁

19
杣工(そまく)というのは閉鎖的な集団を作る意味では、現代のいじめのような感じも受ける。東大寺と国衙が対立。東大寺の古代論理に対する、国衙の中世論理。東大寺は論理、形式、普遍的な法。それに対して、農村の生活、慣習、土俗的な法(231頁)。農村社会から成長した武士の法は、律令系統の法の支配する公家法に比べても慣習的(320頁)。慣習から法へ(325頁)。法の支配は近代社会への前史に思える。中世の形成は古代の没落(338頁)。没落は形成過程ゆえに、古代を踏まえた中世という発想。積み木。今は水で滅びかねない日本。2013/08/23

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