出版社内容情報
ペルリ提督(1794‐1858)が嘉永5年・6年・安政元年(1852‐54)にわたって中国の諸海域および日本に来航した記録の翻訳で,提督が合衆国に帰還後,その報告を中心とし乗組士官の覚書を加えF.L.ホークスが編纂したもの.文化史的にみても,幕末の混沌とした世相を知る上にも絶好の資料.幕末外交史を知る上で重要な古典である.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
6
2巻は琉球諸島に寄った後、小笠原諸島で海洋調査を行い、再び琉球に戻ってから、浦賀に向かい久里浜に上陸してフィルモア大統領の国書を手渡すところまでが書かれている。黒船は初めは4隻ではなくサプライ号とカプライス号が琉球までいっしょに来ていた。本来は12隻で来る予定だったようだ。中国と日本との比較、役人の服装や、上流と一般人の髪型など細かい記述もみえる。役人について「彼らの知識や常識も、その高尚な態度や温厚な物腰に比して決して劣らぬものであった。常に上品であったばかりでなくその教養も悪くなかった」とほめている。2014/04/18
讃壽鐵朗
3
よくもこれだけ綿密に記録したかと驚く2015/08/29
シンドバッド
1
最初から日本かと思いきや、あにはからんかな、ようやく江戸へ。 2016/02/08
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- 和書
- 査問 ちくま文庫