岩波文庫<br> 三民主義 〈上〉

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岩波文庫
三民主義 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003323014
  • NDC分類 312.22
  • Cコード C0131

出版社内容情報

孫文(1866‐1925)が革命に捧げた40年間の生涯は,彼の自由と平和への熱誠と不屈の勇気に裏づけられている.主著「三民主義」は民族・民権・民生の各主義に分れ,当時の中国民衆が直面した課題に対する指針を力強く,平易に説いている.中国国民革命のリーダーとしての孫文の地位を不動にし,今日の基礎を築いた啓蒙の書である.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

15
11年間積読。捨てようと思ったが孫文がクリスチャンだったのを思い出して読むことにした。三民主義とは民族主義、民権主義、民生主義のこと。この本は孫文が三民主義について語った講演集である。講演の原稿のため非常に分かりやすく書かれている。また当時の世界情勢、欧米の市民革命についても論じるなど、孫文が様々な事に関心を持っていたことが分かる。分かりやすい話をする能力、そして旺盛な知識欲ゆえに孫文は「孫大砲」(大ぼら吹きの孫)と言われながらも革命家として中国革命を指導し、中国革命の父と呼ばれるまでになったのだろう。2023/04/16

壱萬弐仟縁

14
1924年講演。 救国主義としての三民主義。 主義とは思想、信念、力(12頁)。 国族主義としての民族主義(13頁)。 フランスでは人口少ないため、出産奨励(29頁)。 将来の一人っ子政策や日本の少子化にどう繋がるか。 しかも、男30歳、女20歳で未婚だと罰金(税金)だと! 私はもう罰金取られまくりかぁ!! 当時日本は6千万人いた(31頁)。 世界主義(コスモポリタニズム)とは天下主義(67頁)。 読書する人は、筆によって生活をたてる。 筆は読書人の生活の道具。 スマホ、PCは必携。 2014/04/01

ぺおる

1
孫文の晩年に書かれた彼の思想、その前半。帝国主義に反抗するために民族が団結する必要があり、その紐帯としての「民族主義」、そして欧米の思想における自由・平等の、中国における実現と維持のために必要な「民権主義」……というのが上巻の概略か。ところで、文中の『希望とは……ロシヤ革命である』という文言に象徴されるように、孫文が如何にロシア革命、さらに言うなればその根幹たるマルクス=レーニン主義にインパクトを感じていたかが伺える。だとすれば、蒋介石はなぜ西安事変まで抗日よりも反共を優先するような思想になったのか?2020/01/09

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