出版社内容情報
『荘子』は道家思想の代表的古典として,儒家の論語や孟子などに対立しつつも古代中国思想の重要な一翼をなし,我が国にも多大な影響を与えた.卑小な人間世界から飛び立ち,人為を超越した自然の世界に融けこんで,自由な精神を得ようとする荘子の思想は,まことに魅力的である.一(内篇),二(外篇),三(外篇・雑篇),四(雑篇).
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スプーン
35
「自然であれ」という悟りの境地を、理屈・屁理屈、織り交ぜながら語った中国の古典。延々と続く禅問答がツライ。2020/02/04
ねこさん
15
共感する話の幾つか読み下し文で記憶。とはいえ似たような主義主張をパラフレーズしている話がチラホラ、訳文が合わないものもあって食傷気味。そのまま第三篇には行き難い。性に合うのかとても面白いのだが、何処へ行っても荘子の話が出来る人はほぼ居ないのは残念。2025/03/29
ロビン
14
第1巻「内篇」に続く第2巻は「外篇」、荘子の死後に時代の流れを受けて諸子の影響下で展開した部分にあたる。政治関係の説話や孔子を風刺した説話が多く、儒教への対抗意識を強く感じさせられた。しかし世俗の価値観を超越した宗教性も残っており「世界じゅうが謗ろうと誉めようと、それによって動かされることがない」全徳の人というのは、所謂仏教でいう「八風(利い、衰え・毀れ・誉れ・称え・そしり・苦しみ・楽しみ)」におかされない人というのに通じるように思う。形骸化した儒教道徳に抵抗し、また儒教ではカバーできない人情を補完する。2025/02/04
wiki
12
「大人の教えは、形の影に於ける、声の響に於けるが若し。問いあれば而ちこれに応じ、其の懐う所を尽くして、天下の配と為る」(91p)。こんな教育者でありたいものだ。井の中の蛙ってこの本からの出典だったのか、等。やはりどうも、社会に対して消極的にすぎるように思う。根本的には自身の生を極限まで自然の通りに生きながらえさす事以外に興味がなく、社会的名声や権力、財力とは一線を画した生き方を説いている。生きて喜ばしいともなく、死んで悪いこととも思わないという諦観に、生きる欲の強い私は満足できないナアと思ってしまう。2025/05/18
roughfractus02
11
22ある外篇の17篇を収録する本書は、荘子(前369頃-前286頃)の死後弟子たちが継承して書いたとされ、表層では孔子と儒教を批判し、老子を参照しつつ荘子の教えを展開する逸話が多い印象を作る。一方、解釈を抑えた訳者の訳と解説を通すと、『老子』を参照することで内篇にない社会での処世も語られる点から、深層では中国戦国時代の知と権力に対する姿勢の度合いの差異として孔子を参照しているようにも見える。例えば、孔子の「仁義」に作為を見出す批判は、作為を「無為」に変えるには?という実践的問いを生み、養生術へと展開する。2025/10/03
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