岩波文庫<br> コスモスとアンチコスモス―東洋哲学のために

個数:
  • ポイントキャンペーン

岩波文庫
コスモスとアンチコスモス―東洋哲学のために

  • 井筒 俊彦【著】
  • 価格 ¥1,474(本体¥1,340)
  • 岩波書店(2019/05発売)
  • 文庫・児童書 ポイント2倍キャンペーン対象商品(8/24まで)
  • ポイント 26pt
  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 508p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003318553
  • NDC分類 120.4
  • Cコード C0110

内容説明

東洋思想の諸伝統、多様なる哲学間に共通する根源的思惟の元型を探求して、東洋哲学の新たな領域と可能性を立ち上げる。イスラーム、禅仏教、老荘思想、華厳経を時間論、存在論、意識論の視点から読み解く。『意識と本質』『意味の深みへ』に続く井筒哲学の集大成。巻末に司馬遼太郎との生前最後の対談を併載。

目次

1 事事無礙・理理無礙―存在解体のあと
2 創造不断―東洋的時間意識の元型
3 コスモスとアンチコスモス―東洋哲学の立場から
4 イスマイル派「暗殺団」―アラムート城砦のミュトスと思想
5 禅的意識のフィールド構造
対談 二十世紀末の闇と光(井筒俊彦;司馬遼太郎)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

109
井筒先生による岩波文庫の本が最近よく出されています。「神秘哲学」「意味の深みへ」に続いてのこの本です。三冊の中ではこれが一番読みやすい気がしました。というのは講演録がいくつかありはなしことばなので理解しやすい気がいました。国際テロに関する話が若干絡んでくる「イスマエル派「暗殺教団」」が興味深く読みました。最後には司馬遼太郎さんとの対談もあります。2019/07/15

syaori

56
東洋哲学を主題とする論攷を集めた本。イスラム神秘主義哲学の「存在一性論」を華厳哲学的に読み替える最初の論攷と、イブン・アラビーと道元の「時」の相違を扱ったものが印象に残りました。両者を包含する「根源的な東洋思想」(と著者が考えるもの)を基点に、一粒の「塵のなかに、存在世界全体を見る」という華厳の存在論の構造や、すべての存在は「神の息吹」により一瞬ごとに無から有へ、有から無へと変化しているというイスラム神秘主義の”時”の脈動を論理的に生き生きと開示する手腕は素晴らしく、知的好奇心を大いに掻き立てられました。2019/10/08

amanon

9
難解なことを易しく説明するのが、一番難しい…その一番難しいことを一般的には馴染みのない宗教哲学の領域で成し遂げた。それだけでも類い稀な仕事。もちろん、その内容全てが理解できたわけではなく、その程度はかなりあやしい。それでも、幾度となく知的興奮を覚え、もっと先が読みたいと思わせる…そんな思想書がどれだけ存在するというのか?そう考えただけでも、著者の凄さが理解できる。やはり表題作がとりわけ印象的だったか。カオス=混沌というイメージが一般的に流布しているが、それだけには止まらない、豊穣な意味が含有されている。2019/11/07

roughfractus02

8
西洋思想ではカオスはコスモスに先立つ空虚であり、コスモス形成に関与する原初の場とされるが、コスモスの調和的な秩序空間が自己展開を始めるとアンチコスモスとして対立し脅かす存在となる、と解されてきた。著者は、西洋的なカオスの矛盾した扱いの効果を、反ロゴス中心主義のポストモダン思想や反律法主義のイスラムのイスマイル派「暗殺団」の極端な態度に見出す。本書は、コスモスをカオスに対立させず、神秘体験を通して言語以前の原点として生活実践に組み入れる東洋思想を語り、コスモスに内在するカオスを探求する知のあり方を提起する。2021/01/17

カラス

5
最初の論文「事事無礙・理理無礙」が一番面白かった。世界に線引きをして認識するというものの見方をいったん外した上で、もう一度戻す。そこに表れる仏教的な認識は、なんだか途方もない世界だ。ものがあってその相互に関係があるのではなくて、まず関係ありき。というよりも、ものは一瞬一瞬関係によって「もの」にされている。そんな認識があり得るのか!って感じだが、これはなんだか途方もない世界だ。はぇ~と思ってしまったわ。2020/01/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13747520
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品