岩波文庫
古典学入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 242p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784003318416
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0195

出版社内容情報

古典とは何か,古典のテクストはどのように伝えられて来たか,テクストの確定はどう行われるか,古典をどう読むべきか.こうした問いに実例豊かに答え,文献学とはどんな学問かを説く.小著ながら平安朝文学研究の第一人者として知られる著者(一八九六―一九五六)の力量が存分に発揮されている.原題「古典の読み方」. (解説 秋山虔)

内容説明

古典とは何か、古典のテクストはどのように伝えられて来たか、テクストの確定はどう行なわれるか、古典をどう読むべきか。こうした問いに実例豊かに答え、文献学とはどんな学問かを説く。

目次

1 「古典」とはどういう意味か
2 古典はどうして伝えられたか
3 古典はどのようにうけつがれたか
4 古典はどのような性格をもっているか
5 古典はどのように読まれるべきか
6 古典から何を学ぶか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あうる

13
新しくレビューを書こうと思いましたが、前の方が全然いいレビューだったのでやめておきます笑 とにかく、入門書としては最高の、古典学、いや読書の地図です。これぞというものがあればとにかく書き尽しておこうという気概が感じられます。本当の教師とは自分の教え、を強要し教化させるのではなく、あやゆる道と云う道を切り拓いてあげるもの、そう思わせられるような書物だと思いました。2014/08/06

さとうしん

8
著者は『源氏物語』の研究で著名であるが、東西の古典を対象とし、古典の損傷・書写の誤りから始まり、本文批評(テキストクリティーク)、解釈の問題、「原本」はどのように生成されるか、源泉(出典)研究等々、古典を研究の対象として扱ううえで考えなければならないことがあらかた盛り込まれている。2018/07/23

あまん

6
本文を写すことによって継承されてきた古文を読む上で、今読んでいる本文が正しいのか判断するのは難しい。文献学は奥が深い。作者の意図する描写と歴史的事実に齟齬があったとしても、真実がそこには隠されているかもしれない。多様な解釈を論理立てて、一つにしぼっていくことも大切だろうが、しぼりきれないというのも国語という分野の本質だろう。2019/02/20

hryk

4
これは何度も読み返さなくてはならない。第五章の実例を交えた本文批評の説明のくだりは、これを書くことが可能となるためにはどれほどの読書量が必要かと想像するだけで身が縮こまってミミズになる思いである。2017/10/11

NICK

4
古典文学をいかに読み、いかに学ぶかを説く入門書。とはいえ、ここで説かれている文学研究の方法は古典文学に留まらず近現代にも通底するものだろう。単に作品を読むだけでなく、テクスト外部についても理解がなければならない。2011/03/20

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