出版社内容情報
明治の元勲はすでに位高く志満ちて意欲を失ない,今や維新の大業はなかば荒廃したという切実な認識から,では現状をいかに打破するかの精神的課題を,松陰像に結晶させた蘇峰.その若々しい筆致は,本書を傑出した史論・人物論たらしめている.明治二十六年版を底本にし,読みやすさに意を用いた. (注・解説 植手通有)
内容説明
明治の元勲はすでに位高く志満ちて意欲を失い、今や維新の大業はなかば荒廃したという切実な認識から、では現状をいかに打破するかの精神的課題を、松陰像に結晶させた徳富蘇峰(1863‐1957)。その若々しい筆致は、本書を傑出した史論・人物論たらしめている。明治26年版を底本にし、読みやすさに意を用いた。
目次
誰ぞ吉田松陰とは
家庭の児
徳川制度
鎖国的政策
天保時代
水野越前守の改革
長防二州
旅行
象山と松陰
攘夷〔ほか〕
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
25
ルビが多く、親切な構成。 66頁に寛政の改革が出てくるが、 旧里帰農令こそ、現代も必要としているのではないか。 東京一極集中の是正である。 25年ぐらいは繰り返し唱えられてきている。 松下村塾では、学問は、書物の上の学問に非ずして、 実際の上の学問なり(165頁)。 読書は勉強さえすれば書中自ずから妙味有り、 読書論は申したき事あれども言うも無益なり(202頁)。 2014/03/31
あんどう れおん
8
稀代のジャーナリストが天才を論じた本。文語体であることさえ気にならないほどの名文で構成された傑作です。2020/10/26
ダージリン
7
徳富蘇峰は予てから読んでみたかったのだが、実に格調高き名文であった。幕末に至るまでの歴史的背景が詳しく記されており、開国を巡る動乱についてイメージがくっきりした気がする。吉田松陰は私心なき純粋な人物であったことを改めて感じる。短き一生ではあったが、自らの役割を全うし完全燃焼したと言えるのではないだろうか。死地となる江戸へ行く前に詠んだ「鳴かずあらば誰かは知らん郭公 さみだれ暗く降り続く世は」という歌は、妙に胸に響いた。2016/04/10
たけし
6
文語体で書かれているため読み難い。今や有名な吉田松陰の初めての伝記だという。吉田松陰をただ単に持ち上げるだけでなく、色々な思想家や政治家と比較して書き、松陰の家族に対する思いなども書かれ、様々な側面から彼を描く。後にA級戦犯の疑いがかけられる徳富蘇峰であるが、平民主義から国家主義へという彼の思想の転換機に書かれたもの。時代としては日清戦争が起こる前、ロシアの南下政策もいよいよ…という時のもの。松陰自体もそうだが、時代の波というのは色々なものを生み出すものだなと思った。2026/01/06
2n2n
5
明治に書かれた論稿だけあり読んで理解するのに一苦労。でも「あ、風雲児たちでこんなシーンあった」という箇所をいくつか見つけられたのは、なんか得した気分。そんなところです。2013/06/20
-
- 電子書籍
- 楽園の秘密【分冊】 11巻 ハーレクイ…
-
- 電子書籍
- セレブ妻に憧れて嫉妬に狂った女 GRA…
-
- 電子書籍
- 湯浅課長代理、悶える。~40代妻子持ち…
-
- 電子書籍
- 禁断宅配~お届け物は快感!?~ LOV…




