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岩波文庫
宗教哲学序論・宗教哲学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 547,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003314531
  • NDC分類 161.1
  • Cコード C0110

出版社内容情報

キリスト教信仰を思想の基盤とした波多野精一は,日本の宗教哲学の最初の体系的思想家である.波多野の代表作である宗教哲学三部作のうち,『宗教哲学』(1935年),『宗教哲学序論』(1940年)を収録.宗教の本質は,理性的価値と絶対的実在との合一にあり,宗教的体験の徹底的な反省的自己理解にあることが論じられる.(注解・解説=芦名定道)

内容説明

波多野精一の宗教哲学三部作より『宗教哲学』(1935年)、『宗教哲学序論』(1940年)を収録。「宗教的体験の理論的回顧、それの反省的自己理解」として構想された宗教哲学が、実在、力、「真」という問題を経て、人格主義(「愛」の神)へと展開される。宗教の本質は象徴を介した絶対的他者との愛の共同であることが論じられる。

目次

宗教哲学序論(宗教学と宗教哲学実証主義;誤れる宗教哲学;正しき宗教哲学;歴史的瞥見)
宗教哲学(実在する神;「力」の神;「真」の神;「愛」の神)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マウリツィウス

12
【ルター訳以降/宗教改革/弁証法利用】ドイツ哲学観念論をドイツ古典主義へと変更したドイツ語訳聖書再編成、ウルガタ訳のラテン語呼称を現代思想から解放出来る。古典主義と現代思想、ギリシャ哲学史論は近代思想を束ねていく。「キリストの復活」主題を「十字架」と象徴化したのではない理由を再構成可能だ。『新約聖書』/『旧約聖書』、『七十人訳旧約聖書』/『ウルガタ訳聖書』の権威意味を導入した美学は鮮やかに語れるも『新約聖書』定本趣旨を塗り替えられる。この著書から自由主義神学、弁証法神学の再構築への成立を一考に。:再編纂中2014/06/30

記憶喪失した男

6
宗教三部作のうちの二作が収録されている。たいした内容はなく、ただ長いだけのどうでもいい書だろう。目次がよかった。「実在する神」「力の神」「真の神」「愛の神」の四章からなる。別の本としてまとめられている「時と永遠」の方は面白かったので、そちらを読むべき。2019/07/09

壱萬弐仟縁

4
「反省」(Reflexion)は人間において最も人間的なる働きである。それは主体にとって自己の解放を意味する(85ページ)。実際は、宗教者の意見は聴くかもしれぬが、住民のことを業者は開き直る輩もいる。蛸壺という狭い世界しか知らないので自省しない。「文化を創造するもの、文化を通じて真に行為するもの、『もの』の世界に手段として道具としての意味附けをなすもの、真の中心として内容に表現性象徴性を与えるもの、真に語りあうもの、こそ人格である」(327ページ)。文化は実在の努力を根拠とする間接的存在(329ページ)。2012/12/20

CCC

3
タイトルは宗教だけど八割方キリスト教を想定して書かれていると思う。正直自分には難しかったかも。多分普遍的な考えを書こうとしてるけれど、脳が疲れた。考え抜くことは誰にでも出来ることじゃない。2012/10/10

シンドバッド

2
『神』の設定が明確になされている。勿論 キリスト教を主とした西洋宗教哲学が論じられている。理解には遠く及ばず、読み終えただけ。2012/12/19

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