岩波文庫
日本精神史研究

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  • サイズ 文庫判/ページ数 401p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784003314470
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0121

出版社内容情報

日本の諸種の「文化産物」を通してそこに表現されている「それぞれの時代の日本人の『生』を把握」しようと試みる.この観点から十七条憲法や大宝令,推古・白鳳天平の仏像,『万葉集』『源氏物語』といった古典あるいは道元の著作と生涯などを論ずるが,鋭い感受性に裏うちされたその分析の冴えは我々を圧倒する. (解説 加藤周一)

内容説明

日本の諸種の「文化産物」を通してそこに表現されている「それぞれの時代の日本人の『生』を把握」しようと試みる。この観点から十七条憲法や大宝令、推古・白鳳天平の仏像、『万葉集』『源氏物語』といった古典あるいは道元の著作と生涯などを論ずる。

目次

飛鳥寧楽時代の政治的理想
推古時代における仏教受容の仕方について
仏像の相好についての一考察
推古天平美術の様式
白鳳天平の彫刻と『万葉』の短歌
『万葉集』の歌と『古今集』の歌との相違について
お伽噺としての『竹取物語』
『枕草紙』について
『源氏物語』について
「もののあはれ」について
沙門道元
歌舞伎劇についての一考察

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

amanon

6
解説にもあるように、問題はあるが傑作、あるいは今日でも読む価値がある一冊だと思う。ただ、かなり専門性の高い論文が収められているのにも拘わらず、注釈が殆ど無いというのは非常に不親切。今後改訂することがあったら、ぜひその点を何とかして欲しい。特に『源氏物語』のテキスト・クリティークの問題など、その後の研究の成果を踏まえた注釈が是非とも必要ではないか?個人的にはやはり本書の中でも一番大部を占める「沙門道元」がとりわけ興味深く読めた。多くの宗教が無力化している今だからこそ、改めて読み返されるべきだと思う。2014/05/02

Schuhschnabel

4
再読。あらゆる時代の日本人の心性を見出すため、あるときは歴史学者になり、またあるときは文学者になり、さらにあるときは美学者になる、探求者としての粘りがまずすごい。それから、説明として当時の人々は単純だったみたいな表現も結構出てくるが、本書全体が和辻の先達に対する愛で溢れているため、嫌味に感じることもない。そして、緻密な論理展開でありながらストレスなく読ませるその文体。決して完成されているわけではないが、高校時代に読んだときの興奮がそのまま甦ってくるほどの熱量をもった日本文化論はそうないと思う。2021/02/23

けん

4
『枕草子』編集ミスの可能性とか『源氏物語』の書かれた順番違い(あるいは作者複数説)なんかをエビデンスを持ってきてガチで論ずる誰得エッセイ集。といいたいところだけど、「もののあはれ」や道元のエッセイなんかは力作で読み応え十分なだけに、たちが悪いw 基本文章の上手いおっさんだから読ませるんだよなぁ2010/11/23

れぽれろ

3
大正期の哲学者による日本文化の分析。叙述の範囲は美術・文芸・宗教など多岐に及びます。推古期・白鳳期・天平期の仏像の相違(ゴシックから古典への移行)、万葉と古今の歌の相違(純粋な写実的表出から職人的技巧への頽落)、源氏物語の諸問題(段の順序と異本の問題、文章の非統一性と複数作者説)、僧道元についての長文(衆生救済や善悪の判断よりもひたすら真理追究を重視する)など、印象的な考察に溢れています。客観的叙述を心がけながらもときに著者の強い内面が感じられる様子に、小林秀雄以前の批評の原点を見るように思います。2016/11/12

零水亭

2
内容は雑多と言えば雑多かも知れません。道元の『正法眼蔵随聞記』(岩波文庫版)の校訂者でもある和辻先生の「沙門道元」は、いつか子供に読ませたいです。 (2009年頃、東京散歩中に本郷通りの棚橋書店という古本屋にて購入しました。その際、店主のオジイサマが「和辻先生はこの近くに住んでたんですよ」と教えてくれました)

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