出版社内容情報
明治37‐38年の日露戦争ののち,日本思想界は甚だしい混乱に陥り,若い人びとの煩悶は痛烈をきわめた.その中にあって綱島梁川(1873‐1907)は実に暗夜の灯台であった.その見識と学問とをもっぱら文筆に托し,文芸に美術に,倫理に教育に,哲学に宗教に,その歿日にいたるまで彼は筆を執った.本書は「病間録」「回光録」「病窓雑筆」の中より27篇を選んだ.
明治37‐38年の日露戦争ののち,日本思想界は甚だしい混乱に陥り,若い人びとの煩悶は痛烈をきわめた.その中にあって綱島梁川(1873‐1907)は実に暗夜の灯台であった.その見識と学問とをもっぱら文筆に托し,文芸に美術に,倫理に教育に,哲学に宗教に,その歿日にいたるまで彼は筆を執った.本書は「病間録」「回光録」「病窓雑筆」の中より27篇を選んだ.