出版社内容情報
杉浦重剛(1855‐1924)は滋賀県出身の教育家.イギリス留学から帰国して後,東京大学予備門長,日本中学校長を経て東京御学問所御用掛となる.また,雑誌「日本人」を発行して国粋論を唱え,さらに「東洋学芸雑誌」を発刊,「倫理御進講草案」などを著し,戦前の教育界を風靡した.本書は,日本教育・精神史研究上,好個の資料といえよう.
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
8
○による箇条書きのような文章。旧字体。「倫理は理窟ではなく、実行であります」(27頁)。不言実行、言行一致がよい。著者は虚弱体質だが、腕力でいぢめられたことはないとのこと(33頁)。昔の腕力ある者は「気はやさしくて力持ち」だったのだろうか。成功とか何とかいふが、何が成功か分つたものではないよ。なまなか財産を残した爲めに子供を殺す羽目に、という濱田事件の事例がある。それでも金が尊いかしらんテ、と(34頁)。カネはやだなぁ。人間は一人になつたら強いものサ、無いものは強いよ(58頁)。おひとり様の時代に勇気を。2013/12/24
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