出版社内容情報
中江兆民(一八四七―一九〇一)は国会開設運動の最中に『東洋自由新聞』を創刊.民権の基本を理論的に,わかりやすく,そして名文で説いた社説は,若者たちの心を大きくゆさぶった.以来,その晩年までに新聞雑誌に発表した代表的な論説を収録する.とらわれない精神,とらわれのない思想を持つことを強調した兆民の論説は今も新鮮である.
内容説明
中江兆民(1847‐1901)は明治14年に『東洋自由新聞』を創刊、民権の基本を理論的に、わかりやすく、そして名文で説いた社説は、若者たちの心を大きくゆさぶった。以来、その晩年までに新聞・雑誌に発表した代表的な論説77篇を収録する。とらわれない精神、とらわれのない思想を持つことを強調した兆民の論説は、今も新鮮である。
目次
1 東洋自由新聞(『東洋自由新聞』第一号社説;『東洋自由新聞』第二号社説 ほか)
2 自由新聞(第一次)(『自由新聞』発行の旨意;良心の論 ほか)
3 東雲新聞・政論他(新民世界;文学趣味論の応援 ほか)
4 立憲自由新聞・自由平等経綸他(国家の夢、個人の鐘;国人の輸出 ほか)
5 百零一・毎夕新聞他(国民党生ぜざるべからず;国民党の本分 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
belier
4
現代語訳なしで兆民の評論は無理だった。文章のリズムのよさ、フランスを中心とした西欧の歴史や思想について該博な知識があるのはわかった。痛烈な批判精神も。あとは字面見ただけ。2021/12/17
Tomozuki Kibe
1
すいません。この本を読んだわけではありません。同著者の「福沢諭吉と中江兆民」中公新書2001を読んだのですが、読書メーターに上がっていなく、自分の読書備忘録は読者メーターに一本化しているのでここに。上がったら撤去します。 先日読んだ「明治維新」は明治日本の進んだ道を、小国主義の声を排除して大国主義の道を選び、ついには敗戦へ。という解説だが、まさにその大国主義=福沢・小国主義=中江に表れている。(むろん本書著者は田中彰の著書を読んでいるだろうが。2023/02/04
シンドバッド
0
旧版中江兆民選集も良かったが、この評論集は、重要な評論をまとめてあり、兆民を知る上では欠かせない一冊であろう。 それにしても、積読19年目にして読むとは!2012/06/12
あだこ
0
「近代」というマルクス主義的地代区分が有効であれば、兆民の主張が当てはまる今はまだまだ近代なんだろう2009/06/28
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