出版社内容情報
江戸時代中期の儒学者伊藤東涯(1670‐1736)が,日本の諸制度を解明するために,その規範となっている中国歴代の諸制度を研究し,その沿革を説いたもの.改元,暦法から,官位官職,詔勅など行政関係,税制,貨幣,尺度など経済関係,学校,兵制,考課など,制度全般について考証し,日本の制度にも言及する.
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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改元・歴法や官職、詔勅・位階、税制・銭貨・尺度の考証(表紙見返し)。 戸とは家數。口とは人数(37頁)。 魏の文侯の時。「豊年凶年を三段に立て、大熟の時に三分を買て一分をゆるし、中熟に二を買ひ、 下熟に一を買ひ、価平なる時はやむ、さて凶年になりては、小飢には小熟の斂(れん)を発し、 中飢には中熟を発し、大飢には大熟を発す」(96頁)。 106-7頁の刀貨は、カネが力の象徴という感じがする。 学校については、小学とは8歳~、大学が15歳~(201頁)。 2014/03/18
やす
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帝國憲法義解を讀む前の御勉強として讀む 東涯は矢張面白し2016/08/09