出版社内容情報
江戸時代の三大農学者のひとり大蔵永常(1768頃‐?)の主著で,彼の農学大系がここに集成されている.この時期,商業資本の台頭により諸領主の財政は危機を深め,農民の疲弊窮乏も特に深刻なものとなった.本書で永常はその救済を産業振興,生産向上に求めて,彼自身の諸国行脚による見聞を基に,きわめて具体的懇切にその手段方法を述べている.
内容説明
江戸三大農学者の一人永常の主著。領主の財政危機と農民窮乏を救うため自己の見聞を基に産業振興・生産向上の手段を具体的に説く。
目次
国産を拵ふる心得の弁
国産となるべき品々の事
茶並ニ心得の弁
諸方の国産品々有りといへども各近来より始り広大になりたる話
桟留機の図並に寸尺
国産の木綿類の事
桟留縞を織る糸拵への事
同十反続きに織る糸拵への事
同染方の事
同糊入の事〔ほか〕