岩波文庫<br> ハンガリー民話集

  • ポイントキャンペーン

岩波文庫
ハンガリー民話集

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 434p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003277614
  • NDC分類 388.347
  • Cコード C0198

出版社内容情報

ハンガリー民話は東洋と西洋の両文化が微妙に触れあい複合する境界に生まれた.その優れた語り手であり聴き手であった農民層の意識を反映し,虐げられた者の社会的な渇望,正義と復讐の願望が色彩豊かなことばで劇的に表現されている.ハンガリーの代表的民俗学者オルトゥタイ編の『ハンガリー民話』から43篇を原典訳.

内容説明

ハンガリー民話は東洋と西洋の両文化が微妙に触れあい複合する境界に生まれた。その優れた語り手であり聴き手である農民層の意識を反映し、虐げられた者の社会的な渇望、正義と復讐の願望が色彩豊かなことばでドラマチックに表現されている。ハンガリーの代表的民俗学者オルトゥタイ編の『ハンガリー民話』から43篇を原典訳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

27
#日本怪奇幻想読者クラブ ハンガリーの代表的民俗学者オルトゥタイ編から選んだらしい。西洋諸国やロシアの民話で見かけたネタもあるが、私は寡聞にして初めて見たものも色々あった。なんとくおおらかで、性的にもあけっぴろげな感じ。ドイツだとハンス、ロシアだとイワン、そしてハンガリーはヤーノシュらしい。「あったことかなかったことか」「死んでなければまだ生きているだろう」と言った口伝らしい言い回しが生き生きとしている。1/4は専門的な解説で用語も難しかったので、飛ばしてしまいました。2020/07/07

エムパンダ

21
「あったことか、なかったことか」で始まり、「死んでいなければ今も生きているはずだ」で終わる決まり文句が定型。数字の7は多数を意味し、「7つの国を越え7つの川を渡り」のように出てくる。日本に馴染みのない話ばかりだが訳が非常に読みやすい43篇だった。ハッピーエンドが多く穏やかに読める。「ナジ・ヤーノシュの物語」と「靴屋」がお気に入り。2021/11/03

氷柱

7
595作目。7月6日から。優れた話し手の人気作のみが後世に受け継がれていく。そんな作品をぎゅっとまとめたハンガリーの民話集。どの作品の登場人物の性格も大体ねじ曲がっている。哀れな主人公=良い奴というわけではない辺りに日本の流行りとの隔たりを感じる。出だしと締めくくりの独特の言い回しにとても新鮮な響きがある。しかし話の筋自体は普遍的なものであり、親しみを持つことができた。2020/07/09

sigismund

7
ガチョウの脚の上で回るお城や天まで届く高い木があらわれる壮大にして荒唐無稽なハンガリーの民話。話の筋も自由に変化し、プロットを追うだけでも精いっぱい。しかし正義王マーチャーシュの話やジプシーが王様になった話などその根底には農民たちのプロテストが流れている。マジャールの気質を感じる1冊。2017/08/07

Tatsuya

5
やっぱり日本とは文化が違うんだなぁ、と思いつつ、興味深く読めました。けっこうドロドロした話が多いですね。2009/05/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/98470
  • ご注意事項