出版社内容情報
スイスの著作家ウィース(1782‐1830)のこの物語は,あの有名な「ロビンソン・クルーソー」から生まれた.同じ無人島への難破をストーリーとしながら,暗さがない.何もない環境から父母と4人の兄弟が心をあわせて小さい社会をのびのびと築いてゆく過程が,われわれに無限の温さを感じさせる.
内容説明
スイスの著作家ウィースのこの物語は、あの『ロビンソン・クルーソー』から生まれた。無人島に漂着した一家の波瀾万丈の物語。(全二冊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
282
デフォーの『ロビンソン・クルーソー』をもとに書かれた、スイス人一家の無人島漂流記。島は熱帯モンスーンの気候帯に属すると思われるのだが、椰子、サトウキビ、ジャガイモ、パイナップルなどが自生する。ジャガイモ?まだまだ驚くのは早い。海岸にはニシンや鮭が押し寄せるのだ。もう荒唐無稽というか、おおらかといおうか。小学校低学年以下の子供なら、あるいはワクワクするかもしれない。もっとも文字も表現も難しいので、読み聞かせ。もともと本書はそういうものだったのだが。なお、島には鳥も大量に棲息しており、彼らはもう飽食状態だ。2016/11/12
NAO
61
スイスの作者が書いた『ロビンソン・クルーソー』のような海洋冒険小説ということでつけられた題は、安易すぎるような気がする。内容も、何もかも主人公一家の都合がいいように行きすぎて、ちょっと読み甲斐がないというか。下巻は、もう少し盛り上がりがあるのだろうか。2018/11/16
どら母 学校図書館を考える
11
久しぶりの旧仮名遣いの岩波文庫、ああしんど。2019/06/30
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
3
自分用覚書 『ぼくたち負け組クラブ』 https://bookmeter.com/books/12341966 巻末リスト4/432020/11/06
shiro
2
はじめて読むスイスの一家の漂流物。アニメの原作ということだけどアニメを見たことはない。仲のいい家族が有能な父親と肥沃な島の資源に恵まれながら長い時間をかけて島を開拓していくその過程が楽しい。2016/07/01