内容説明
壮絶な戦闘を背景に、男女の愛憎が交錯する―恋愛に奥手なティランと皇女の恋、それに横恋慕する皇女の乳母、従者イポリトと皇后の不倫…。そして、ふたたびトルコ軍の脅威が増して出陣するも、ティランの船は嵐に弄ばれて北アフリカに流れ着く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
95
ティランの活躍によりトルコ軍は敗退し、愛憎入り乱れた恋愛劇が繰り広げられる。ここではティランに横恋慕する乳母ビウダの画策とそれにあっさり翻弄される二人の純真さが話を盛り上げていく。その卑劣さとしぶとさは戦場でのマケドニア公爵に匹敵、恋愛の戦争もなかなか熾烈だ。ティランを皇女の寝室へ手引きする侍女のお節介や、そこからの危機一髪なドタバタ劇など、コミカルな場面や軽妙な比喩も特徴的で、皇后の歳の差不倫が絡もうが雰囲気はドロドロしていない。アスタファニアの言動と実態のギャップもユニーク。終盤は予想外にしない展開。2018/09/14
えふのらん
6
恋愛篇。聖書だの騎士道だのとぐだぐだ理屈を並べて逢瀬を拒むティランとこれまた同じような御託で恋心を打ち明けようとしない皇女の駆け引きがくすぐったい。二人とも理屈っぽいから会話は退屈なのだけれど、遅々として進まない二人の仲に腹を立てた外野が「なんと煮え切らない騎士なのでしょう」「処女のままで寝間から起き上がらせてしまうなんて。あなたさまは恥ずかしくないのですか?」と煽るから楽しい。プラエールなんてティランを寝室に押し込んで既成事実を作ろうとするし、この辺の状況作りは今のラノベやエロゲと変わらな2022/10/22
gibbelin
3
説法のような求愛の応酬があるかと思えば、艶笑譚のようなくだりもあり。そして舞台は北アフリカへ…2017/07/22




