出版社内容情報
ロシアのグリムと称えられる民俗学者アファナーシエフ(一八二六―七一)編纂の民話集からえりすぐりの七八篇をおおくりする.イワンのばかとその兄弟,蛙の王子,火の鳥や灰色狼など,ロシア民話におなじみの人物・動物はみなここに登場する.ロマン・ヤコブソンの解説「ロシアの昔話について」を付載.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
21
1855-63年初出。雄鶏と挽き臼:貧乏なじいさんばあさんは樫の実しか食べていない。金のとさかと光る頭の雄鶏 (59頁~)。金の卵を生む鴨の話:金持ち兄さん貧乏弟(78頁)。弟は白樺の木の下の鴨を連れて金の卵、銀の卵 で金持ちになった(79頁)。結末では不義の母が取り残されて終わっている(84頁)。家族と貧富とは何か問題提起。 2015/03/05
読書日記
4
あとがきによると滑稽譚を最後の方に持ってきたという事で、最後は快楽を感じるほど面白い話が続いた。ヤガーばあさんの描写は特に爆発的おもしろさ。コシチェイはデイビージョーンズを思い出させるけど、ばあさんのライバル的存在なのかな。本当は一つ一つ突っ込んで解説したいくらいだけど、多過ぎるので限定して感想を述べる。処女王とか、タイトルからして気になるものが多い。どことも知れぬ国〜、のシマートラーズムとは一体何者だろう?ポルターガイスト的な存在。知らん坊は出だしからシャレが効いたダークなコメディ。(コメントへ)2022/10/31
海東 侑
2
ロシア語を知っていたらより楽しめたのだろう。上巻と違い、動物主人公ではなく、人間メインで話が進む。民話というより異国の短編、といった感じか。時代はあまり感じない。2017/07/17
よっちん
0
(図書館)2012/07/09
海
0
面白かった。だいたい筋は同じような感じなので、設定が分かった段階で結末はある程度わかる。昔話ってそういう安心感があるものなのかもしれないな、と思った。2022/10/16