出版社内容情報
ロシアのグリムと称えられる民俗学者アファナーシエフ(一八二六―七一)編纂の民話集からえりすぐりの七八篇をおおくりする.イワンのばかとその兄弟,蛙の王子,火の鳥や灰色狼など,ロシア民話におなじみの人物・動物はみなここに登場する.ロマン・ヤコブソンの解説「ロシアの昔話について」を付載.
内容説明
ロシアのグリムと称えられる民俗学者アファナーシエフ(1826‐71)編纂の民話集からえりすぐりの78篇をおおくりする。イワンのばかとその兄弟、蛙の王子、火の鳥や灰色狼など、ロシア民話におなじみの人物・動物はみなここに登場する。ロマン・ヤコブソンの解説「ロシアの昔話について」を付載。(全2冊)
目次
女狐と狼
雪娘と狐
猫と雄鶏と狐
猫と狐
動物たちの冬ごもり
雄鶏の死
蠅の御殿
蕪
魔女と太陽の妹
寒の太郎ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書日記
8
猫の名が猫乃猫太郎だったり蝿のメソ子虱のモゾ子とか、シリアスな場面で烏の勘三郎よ、と呼びかける所とか思わず吹き出してしまう。子供向けになってない荒削りな民話は残酷でなんだこれとなる終わり方も多く、そこがまた味わい深い。全てに対価を要求され散々労力を使って得たのは一葉の水だけなのに、結局目的を果たせなかった雄鶏の死の教訓とは一体何だろう?魔女と太陽の妹など、3枚のお札に酷似した話がいくつか。丸太が赤ん坊に変じたテリョーシェチカ、卵から生まれたザモルイシエク達は桃太郎と同じでどこから来たのか不思議な存在だ。2022/10/22
海東 侑
2
狐が悪者である場合多し。出てくる動物は狐、灰色狼、熊、鼬に點などなど。面白かった。2017/07/08
海
1
独特の世界観で面白い。日本の昔話とはけっこう違ってて、むしろアラビアンナイトの世界とかに近いような気もしましたね。子供の読み聞かせに良さそう。子供いないけど。2022/10/15
司
1
鶏の脚の上にあって、ぐるぐる回っている家って何!? あと、魔女や悪い動物だけでなく人間も殺しすぎ。2022/01/21
さとみ
0
先生の研究室から貰ってきた。