出版社内容情報
亡命者クロポトキンは,祖国を思いつつ,西ヨーロッパ・アメリカの人々に,ロシア文学の特質を伝えようと連続講義を行なった(一九○一年,ボストン).その講義をもとに書かれたのが本書である.ロシア文学の中からきこえてくる悲しみの調べはどこからくるのか.こう設問しつつ語られる文学史の中に著者の肉声を聞く思いがする.
亡命者クロポトキンは,祖国を思いつつ,西ヨーロッパ・アメリカの人々に,ロシア文学の特質を伝えようと連続講義を行なった(一九○一年,ボストン).その講義をもとに書かれたのが本書である.ロシア文学の中からきこえてくる悲しみの調べはどこからくるのか.こう設問しつつ語られる文学史の中に著者の肉声を聞く思いがする.