出版社内容情報
第1次大戦から10月革命にいたる近代ロシア最大の激動期,南ロシアのドンのコサックたちは,どのようにみずからの道を切りひらいたか.主人公グリゴーリーの悲劇的運命をたどりながら,さまざまな階層の人間を生きいきと描きだしたこの小説は,スケールの雄大さ,ストーリーの面白さと相まって,「戦争と平和」と並ぶ傑作と称えられている.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
26
ソビエト政権側の赤軍から離れたコサック反乱軍はジリジリと敗色が強くなる巻。闘いが長引くにつれてお互い憎悪を募らせ、捕虜達を残忍に殺す。部落を焼き払わられて家財ごと避難するコサック達。この先彼等の運命が何となくわかるので、哀れに思う。明治維新でもこの様に巻き込まれて右往左往して死んでいく人達がたくさんいただろう。あと2巻。悲しいだろうけど読む。2020/03/25
ソングライン
16
1919年赤軍と白衛ドン軍との戦いの中に身を置くグリゴーリ―は一師団を率い、赤兵たちを切り捨てていきます。兄ペトロを失った復讐心から捕虜となった赤兵を容赦なく処刑しますが、その心は次第に荒んでいきます。一方ペトロの殺害に関わった同郷の革命委員会のイワン・アレクセーエヴィッチは捕虜となり、故郷に連れ戻され、ペトロの妻ダーリアにより殺されます。そして虚無感に苛まれるグリゴーリ―は再び、その救いをアクシーニアとの関係に求めていきます。次第に荒廃していくグリゴーリ―を描く第6巻です。2021/06/06
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